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東京地区百貨店/12月売上は28カ月連続プラスの6.2%増

2024年01月26日 10:20 / 月次

日本百貨店協会が1月25日に発表した2023年12月の東京地区百貨店(12社22店)の売上高概況によると、売上高は約1877億円(前年同月比6.2%増)で、28カ月連続のプラスとなった。

<12月の実績>

実数 前年同月比
売上高総額 1877億円 6.2%増
総店舗面積 74万4130m2 1.8%減
総従業員数 1万3622人 6.7%減

12月の東京地区は、売上高6.2%増(28カ月連続)、入店客数7.5%増(12カ月連続)と、共に前年実績を上回った。ラグジュアリーブランド等、高付加価値商材の好調に加え、増勢が続くインバウンド売上が全体を押し上げた。2019年比では7.3%増、2018年比でも3.8%増と、3カ月連続でコロナ前の水準を上回る業績となった。

商品別では、主要5品目のうち、食料品を除く4品目がプラスとなった。主力の衣料品(11.2%増/27カ月連続)は、月前半の暖冬の影響からコートは苦戦したものの、ジャケットやニット、セーター等、気温変化に対応可能な商材は好調に推移した。中でも、婦人服・洋品(14.3%増)と子供服・洋品(19.4%増)は二桁増となった。

身のまわり品(11.0%増/28カ月連続)は、引き続きラグジュアリーブランドが売上をけん引した他、旬の話題として1月1日の開運日(天赦日・一粒万倍日・天恩日)に向け財布を新調する動きが見られた。雑貨(9.8%増/28カ月連続)は、化粧品ではメイクアップ、スキンケア商材共に好調で、クリスマスやインバウンド需要も加わり15.6%増と伸長した。

食料品(1.4%減/2カ月ぶり)では、菓子が和洋菓子共に好調だった他、クリスマスケーキは原材料費高騰等から平均単価は高くなったが、ほぼ前年並みに推移した。おせちもほぼ前年並み、歳暮は値上げの影響やコロナ禍のギフト需要が縮小して微減となった。

2023年年間売上高は、前年比10.8%増(3年連続/1兆6,070億円)、2019年比では0.8%増とコロナ前の業績を上回った。2018年比では0.4%減と僅かに届かなかったが、ほぼ同水準まで戻した。1月18日時点での商況は、前年比7.6%増で推移している。

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