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スターバックス/暖簾や畳の間がある「京都二寧坂ヤサカ茶屋店」30日オープン

2017年06月22日 12:56 / 店舗

スターバックス コーヒー ジャパンは6月30日、世界初となる入口に暖簾をかけ、畳の間で豊かなコーヒー体験が楽しめる「スターバックス コーヒー 京都二寧坂ヤサカ茶屋」をオープンする。

<京都二寧坂ヤサカ茶屋店>
京都二寧坂ヤサカ茶屋店

世界遺産の清水寺へと続く二寧坂に位置し、大正時代の面影を残した、歴史と文化を感じる町並みにある築100年を超える2階建ての伝統的な日本家屋を使用した店舗。

同店では、地域の一員として責任を担い、地域の景観を守るため、店内混雑時には入場制限、店舗前での行列を禁止、テイクアウト時のカップ等は持ち帰り、もしくはゴミ箱に捨てるように案内する。

<エスプレッソバーカウンター>
エスプレッソバーカウンター

暖簾を潜った先の店内には、京都・東山花灯路を見立て、カウンターの光と庭から入る光を辿りながら進むと、奥庭が広がるバーカウンターに繋がる。

<「通り庭」を歩くような体験ができる店内>
「通り庭」を歩くような体験ができる店内

この建物の形状を活かし、「通り庭」を歩くような体験をしていただけるように設計した。またバーカウンターでは、バリスタが迎え、一人ひとりとのつながりを大切にすることで、地域とコーヒーを結びつける。

前庭、中庭、奥庭の3つの庭には、それぞれ印象的な蹲(つくばい)を設置し、庭石や木々の緑とともに、光の差し込む伝統的な庭の空間を演出する。

<2F座敷>

2階には畳の上で靴を脱いでくつろげる座敷を3部屋用意した。京都の丹後ちりめんを張り地に使用した座布団に座り、いつもとは異なる空間でコーヒーを楽しめる。

各座敷に設けた床の間には、コーヒーストーリーを表現し、京都の丹後ちりめんで表装されたオリジナルの掛軸を掛け、京都の文化とスターバックスのコーヒー文化の融合を表現したという。

<建物>
建物

店舗の建物は、江戸時代(宝暦年間)に桝屋喜兵衛により家敷地(桝屋町)として開拓され、明治末年に藤井音次郎氏が、洗練された意匠の貸座敷・借家群として宅地開発し、そのうちの1棟として建築された。

大塀を持つ貸席用途の和風邸宅で、昭和期からは「たて山」として2005年まで営業され、現在は彌榮(やさか)自動車が所有し、重要伝統的建造物群保存地区の「伝統的建造物」として主屋と大塀が保存されている。

主屋と大塀(だいべい)は、「産寧坂伝統的建造物群保存地区保存計画」において伝統的建造物に指定され、特に大塀は二寧坂沿いでは唯一当時のまま残る建造物であるため、貴重なものとして大切に保存されてきた。

歴史ある日本家屋や地域への敬意を込め、可能な限り保存する形で京都の文化や伝統とスターバックスのコーヒー文化を融合させた新しい空間を作り上げた。

店舗の位置するニ寧坂界隈では、歴史、文化、観光、生活など様々な観点での配慮があり、景観を何より大切にし、地域を守る人の息づかいが感じられる町であることを大事にされている。

同社では、コミュニティを大切にし、地域の方々や二寧坂を訪れる国内外の観光客を、特別な空間におもてなしの精神で迎える。

<二寧坂>
二寧坂

二寧坂は、東山山麓の社寺をめぐる京都を代表する散策路。高台寺、ねねの道から、法観寺(八坂塔)、産寧坂、清水寺へと至る京都らしい四季折々の風情を、石段からの見下ろしと見上げの変化ある眺望を楽しめる。

大正数奇屋風の意匠に特徴のある伝統的建造物が建ち並び、八坂塔を見上げる路地や緑豊な東山を背景に、京都の典型的な歴史的風致を形成している。

■スターバックス コーヒー 京都二寧坂ヤサカ茶屋店
住所:京都市東山区高台寺南門通下河原東入桝屋町349
営業時間:8:00~20:00
※6月30日は13:00~20:00
定休日:不定休
店舗面積:269.52m2
席数:51席
駐車場、駐輪場:なし

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