ギンザ シックス/30人で4万7000m2を運営、定期借地方式で高収益
2018年04月10日 17:40 / 店舗
J.フロント リテイリングは4月10日、松坂屋銀座店跡地に2017年4月20日に、開業した商業施設「GINZA SIX(ギンザ シックス)」の2018年2月期の営業利益が約25億円となった発表した。
2018年2月期の不動産事業の売上高は134億2700万円(168.3%増)、営業利益は41億3100万円(1085.4%増)だった。営業利益の半数以上をギンザ シックスが占めた。
2017年11月4日には、松坂屋上野店南館跡地に、松坂屋上野店、PArco_ya、TOHOシネマズ上野、オフィスで構成する複合商業施設「上野フロンティアタワー」を開業しているが、稼働日数が少ないため、今期の業績への寄与は軽微となった。
山本良一社長は、「松坂屋銀座店跡地を再開発する上で、百貨店はもういらないということで、売上仕入ではなく、定期借地方式を採用したギンザ シックスを開業した。4万7000m2の売場面積を定期借地方式を採用したことで、約30人のスタッフで運営している。ほぼ同規模の大丸東京店(売場面積4万6000m2)は、約300人のスタッフで運営しており、従来型の百貨店ではありえない効率を、ギンザ シックスは生み出している」。
「売上仕入では、商業施設に出たくないという企業も生まれている中で、定期借地方式なら出店したいという企業もある。お客様が望む、新しい取り組みをする時に、定期借地方式はチャレンジしやすい。ギンザ シックスの地下食品売場を見た時に、私はチャレンジするお店が多く、これではダメだと思ったが、賃料収入が得られるということで、そのままスタートさせたら、結果は素晴らしいものになった」。
「不動産事業には、非常に手ごたえを感じており、これから進める大丸心斎橋のリニューアルでも、ギンザ シックスの運営で得た、百貨店とは異なる販促や店舗運営手法などを生かしていきたい」と語った。
ギンザ シックスには、フラッグシップストア121ブランドを含む、241ブランドが出店。ギンザ シックスでしか買えない限定商品が好調に推移しているという。
山本社長は、「ネット通販が伸長する中で、ネットにはない商品、サービス、環境が店になければ、ネットに負けてしまう。ギンザ シックスにはここの店でしか売っていないという商品がいっぱいある」と好調要因を解説した。
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