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日本気象協会/550カテゴリーのPOSと気象情報を分析「需要予測指数」提供

2019年04月23日 17:20 / 店舗

日本気象協会は4月23日、小売業向けの商品需要予測サービス「売りドキ!予報」の提供を開始した。

売りドキ!予報は、日本気象協会が気象条件に伴い予測した商品需要のレベルに基づいて設定した7ランクの指数情報と気象情報、販促カレンダー(MDカレンダー)を搭載したWEBサービス。

過去の気象データとPOSデータを解析し、「惣菜」「青果」「精肉」「鮮魚」「日配」「グロサリー」「日用品」の7分野の最大550カテゴリーについて、気象条件に伴う売上傾向を予測した指数情報を提供する。

当日、週間単位で需要予測を行うことで、部門担当者、店長、パート・アルバイト、バイヤーなど現場担当者が日常的に利用できるサービスを目指した。

まず、関東エリアを対象にサービスを開始し、2019年夏には対象を全国に拡大する予定だ。

<売りドキ!予報の概要>
売りドキ!予報の概要

食品スーパーの発注や惣菜製造などの需要予測は、部門担当者の経験と勘に頼っている企業が多く、大手企業のようにシステム化されていないことに着目した。

中小企業でも導入しやすいように、2つのプランを用意。約120カテゴリー(小分類)の指数情報を提供するライトプランは1店舗あたり月額5万円、小分類のほか細分類を加えた約550カテゴリーの指数情報を提供するスタンダードプランは1店舗あたり月額7万円で提供する。

パソコン、タブレット、スマートフォンなど、誰でも持っている端末で利用できるのが特徴で、1店舗に導入すれば、店舗従業員であれば何人でも同時に利用できる。

初期手数料も非常に安価に設定しているほか、2019年9月末までに申し込むと、申し込み後6カ月間は月額利用料金が半額になる。アンケートにより改善要望のヒアリングを実施し、要望の多いところから随時改善する予定だ。

今後は、ニーズに応じたコンテンツ内容の追加や改善のほか、事業者ごとのチラシや特売情報、店舗の立地条件などを考慮したカスタマイズプランの実施も検討する。

<週間予測の一例>
週間予測の一例

需要予測指数は、日本気象協会が保有する過去の気象データとID-POSデータマーケティングサービスを提供するTrue Dataが収集したPOSデータを解析して、「当日」「週間」の需要予測を7ランクの指標で予測する。

ランクは、「超売りドキ!」「売りドキ!」「やや売りドキ!」「普通」「やや不調」「不調」「絶不調」の7ランク。

客数に影響がある気象情報は、当日の天気予報、1週間先の天気予報を需要予測指数と同じ画面で表示する。気温予測傾向は1カ月先までを確認できる。

雨、強風、雪などのお知らせ機能を搭載することで、店舗営業中の急な気象条件の変化にも対応する。

商品ごとの売上動向に影響がある気温については、日本気象協会がSNSデータを解析して独自に作成した「体感指数(体感気温)」を提供する。

最高気温、最低気温、平均気温といった数値のほか、日射量や気温の変化などの要素を加味し、より体感にそった暑さや寒さを表現する。

「猛烈に寒い」「非常に寒い」「寒い」「肌寒い」「快適」「ふつう」「汗ばむ」「非常に暑い」「猛烈に暑い」の9種類で表示する。

マーケティング支援サービスを提供するクレオが作成する「生活行動カレンダー」の生活行動情報を搭載し、1カ月間の暦・記念日・生活行動を表示することで、気象条件に伴う売上傾向を予測した指数情報の補完情報も提供する。

■売りドキ!予報
https://ecologi-jwa.jp/service/retail/

■eco×ロジ プロジェクト
https://ecologi-jwa.jp/

■問い合わせ
日本気象協会
防災ソリューション事業部
先進事業課
TEL:03-5958-8154
ecologi_contact@jwa.or.jp

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