くら寿司/浅草にジャパンカルチャー発信型「グローバル旗艦店」
2020年01月21日 15:00 / 店舗
くら寿司は1月22日、東京・浅草の商業施設「浅草ROX」4階に、業界初の「ジャパンカルチャー発信型」店舗である、グローバル旗艦店の1号店「くら寿司浅草ROX店」をオープンした。
店舗コンセプトは、「観光(Sightseeing)」と「食事(Eating)」が同時に体験できる、「サイトイーティング(SightEating)」とした。
グローバル旗艦店の敷地面積は国内最大となる約850m2(一般店舗は約410m2)で、座席数も国内最大となる272席(一般店舗で199席)を配置した。
内装は世界的に活躍するクリエイティブディレクターの佐藤可士和氏監修のもと、日本の「祭り」をイメージしたジャパニーズモダンなデザインとした。柱やテーブルには白木を、各座席には畳のシートを使用するなど、和のぬくもりを感じられる空間を現代的に表現した。
壁には浮世絵や提灯を装飾し、射的や輪投げなど実際に遊べる“縁日スペース”を併設した。調味料はテーブルの中に格納した。
新店舗では、店内装飾の提灯や、食器類、スタッフのユニフォームにクリエイティブデザイナーの佐藤可士和氏がデザインしたロゴを使用した。今後、グローバルでのブランド確立のためにロゴを一新、日本の各店舗、海外(アメリカ、台湾)でも共通してこのロゴを使用する予定だ。
また、射的や輪投げを楽しめる「縁日スペース」を併設。ビッくらポン!のカプセルの中には、景品と共に利用券が封入されているものがあり、そちらと引き換えで利用できる。射的や輪投げの賞品として、子ども向けのおもちゃを用意した。
外国人客に、くら寿司での体験を楽しんでもらうため、外国語対応できるスタッフが一目でわかるように、プレートで明示した。注文用のタッチパネルは4カ国語に対応する。
また、円滑な接客のために、世界104言語に対応し、「話す/訳す/伝える」それぞれに最適のAI言語サーバとつながることで、高速・高精度に翻訳が可能な音声翻訳機「Langogo Genesis」を導入する。
グローバル旗艦店では、「自動案内システム」と「自動会計」を導入する。「自動案内システム」は店頭のタッチパネルを操作しチェックインでき、空席状況に合わせて、自動で座席を案内する。
3月以降、自動会計を稼働する予定で、座席ごとに取り付けられたカメラとお皿についたQRコードを活用しAIで管理する。取ったお皿の分だけ、自動で枚数をカウントし、座席で精算を待つことなく、そのままレジに向かうことができる。
スマートフォンを使って、事前予約やタッチパネル代わりに注文できる、「スマホdeくら」と合わせて、便利に利用できるという。
2020年を「第二の創業期」と位置づけ、今後国内のみならず、海外進出を加速する一環。今年は、訪日外国人観光客の最大化が予測され、日本の文化と和食が世界に再注目される。
回転寿司のすばらしさを日本のみならず海外にも更に広める改革として、国内有数の観光地である浅草にグローバル旗艦店を開店するという。
外国人には「高級なイメージ」の寿司だが、江戸の大衆食文化であり、安くて美味しい日本古来のファーストフードである寿司本来の魅力を感じてもらえる「人に伝えたくなる」店舗を目指す。
■くら寿司浅草ROX店
所在地:東京都台東区浅草1-25-15
浅草ROX4階
営業時間:11時~23時
TEL:03-5830-6106(お持帰りの注文も承ります)
駐車場:浅草ROX地下駐車場
座席数:272席(ボックス44席、カウンター8席)
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