西武渋谷店/店頭とECで顧客・商品・在庫情報統一したOMO新業態
2021年04月06日 15:40 / 店舗
そごう・西武は4月6日、店頭とECで顧客・商品・在庫情報が統一された、メディア型OMOストア「CHOOSEBASE SHIBUYA(チューズベース シブヤ)」を西武渋谷店に9月から展開すると発表した。
西武渋谷店パーキング館1階をフルリニューアルし ミレニアル世代やZ世代の支持を集めるD2Cブランドとの協業を通して新しい小売ビジネスの創出を目指す。
来店者は、没入感のある空間のなかで、オンラインとオフラインを融合した新しい購買体験をスマートフォンにて楽しめるという。
ミレニアル世代、Z世代の関心事である社会課題をテーマに設定。テーマに寄り添った商品、ブランドが編集されたストアを作っていく。「モノ」に込められた思い・意味をオンライン・オフラインの双方で発信することで、顧客とブランドをマッチングする役割をそごう・西武が担う。
テーマや商品は一定期間で入れ替わり、来店しても新しい出会いと学びのあるストア体験を提供する。店頭では、来店者は、配布された店内専用Webカタログを通じて、手持ちのスマートフォンでカート追加・お気に入り登録・決済などができる。
店頭決済は、完全キャッシュレス。店頭では、スタッフを介さずともWebカタログを閲覧・活用することで、関心がある商品や製造背景の理解を深められ、スタッフと非接触で購買体験を完結することも可能。店頭決済後に持ち帰り、自宅配送もでき、多様な ニーズに合わせた受け渡し手段を用意する。
今回、リアル店舗と同時にECサイトをオープン。オンラインで購入した商品を店頭で受け取れる販売形態をはじめとした、新しいショッピングサービスを提案する。
店頭販売商品はすべて専用ECサイトで購入可能。ショールーミング展示など一部の商品を除き、店頭とECサイトの在庫情報はタイムラグなしで完全連携するという。
ECサイトでの注文商品の店頭受取りBOPIS(Buy Online Pick-up In Store)にも対応する。店頭では迷って購入できなかった場合も、遠方で来店が難しい場合も、オンラインで新しいブランド、商品と出会える機会を創出する。
一方、出店者にも、さまざまなサービスを提供する。実店舗出店実績の少ないブランドでも、商品展示・販売接客業務の追加負担なく、簡単に出店できる仕組みを用意した。
出店者側の業務は、販売商品のシステム登録とCHOOSEBASE SHIBUYAへの商品配送のみ。店頭とECにおける陳列(VMD)、販促、在庫管理、販売 売上管理などすべてそごう・西武社が代行する。店内業務オペレーションは最新のデジタルツールを活用することで効率化。実店舗出店にまつわる業務負担が軽くなることで、D2C専業事業者を含めた幅広い出品者による魅力的なコンテンツ展開を見込む。
さらにAIカメラなど 最先端のテクノロジーを活用し、テストマーケティング、商品企画、サービス改善に活用できるデータ提供を行う。
FABRIC TOKYOから生まれる新しいカスタムオーダーレディースウェア「+カスタム」、カンカク/TAILORED STANDの健康や美を気にする人に向けた「自分らしい食の選択」としてのパーソナライズスムージーサービスなど約30社が登場予定だ。
そごう・西武はこうしたと取り組みを通じて、購買体験のデジタル化が進む中での新業態開発を進めていく。
■CHOOSEBASE SHIBUYA
オープン予定日:2021年9月
場所:西武渋谷店パーキング館1階
面積:約700m2
出品企業:約30社
取扱品目:洋品雑貨、衣料品、インテリア用品、化粧品など
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