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小杉湯原宿/ハラカド内に「銭湯を中心とした街」のようなフロアオープン

2024年04月12日 13:50 / 店舗

「100年続く“街の銭湯”をつくる」を掲げる小杉湯は4月17日、東京・原宿に開業する東急プラザ原宿「ハラカド」内の地下1階に2店舗目となる「小杉湯原宿」をオープンする。また、「小杉湯原宿」内に展開する「銭湯を中心とした街」のようなフロア「チカイチ」をプロデュース(企画・設計・営業・運営)した。

「チカイチ」では、パートナー企業による商品プロモーションや体験イベント、商品展示、企画展などさまざまな催しを実施する。誰でも無料で利用できるフリースペースとなっている。入浴料だけでなく、パートナー企業の商品プロモーションなどによる公告収入も得ることで、新しい銭湯のビジネスモデルを作る。

<小杉湯原宿>

小杉湯原宿は、東急不動産がコロナ禍を受けて変化した消費者の価値観を受け、商業施設の存在意義を問い直す中で誘致された施設となる。小杉湯は昭和8年創業、高円寺にある老舗銭湯。熱湯と水風呂を交互に入る「温冷交互浴」や、初代から受け継がれてきた「ミルク風呂」が名物となっている。

<小杉湯の平松社長>

小杉湯の平松佑介社長は、「『銭湯は社会に必要なのか』という問いを常に持ち続けている。そんな中で、東急不動産と出会い『原宿のど真ん中に銭湯を作る』という新たな事業に挑戦することを決意した。私は、高円寺の街に根ざし、愛されてきた小杉湯を、本気で次の100年も残したいと思っている。そのためには、企業やディベロッパーなどの民間企業・行政が、”街の銭湯”という文化に共感し、経済的評価がつくモデルが必要となる。そして、”街の銭湯”という文化が、経済を回せることを証明しなければならない。今回、この想いに共感を得た東急不動産とともに、企画・設計がスタートし、3年以上の月日を経て形になった。『チカイチ』という場所は、スポンサーが、単なるマーケティングやプロモーションする場所ではなく、それぞれの企業が最も大切にしてきた価値観、本質が感じられ、ブランドの思いに浸れる場所にしたい」とコメントしている。

<チカイチ>

同社によると、「チカイチは、銭湯を中心とした街のようなフロア。走って汗をかいた後に、お風呂できれいになって、美味しい一杯を飲む。本を読むだけでもいいし、お酒を飲むだけでもいいし、ベンチでぼーっとするだけでもいい。なんでもない1日も、せわしなかった1日も、寄りたいと思ってもらえる場所を目指している。フロアのコンセプトを“素”に出会える場所、“そのまま”でいられる場所、という想いを込めて『素のまま、そのまま』と掲げ、コンセプトに基づいたフロアの名称を「チカイチ」とした。地下一階だから、チカイチ。 特に意味を持たせない“そのまま”がいいと思って決めた」という。

<チカイチのレイアウト>

「チカイチ」には、花王やアンダーアーマーなどを展開するドーム、サッポロ生ビール黒ラベルなどを展開するサッポロビール、美容家電を中心とした「MYTREX」を運営するSetsu Planningが“チカイチパートナー”として参加、今後も順次、パートナーを拡大する。チカイチが目指すのは、それぞれの企業が最も大切にしてきた価値観、本質が感じられ、ブランドの思いに浸れる場づくり。この時代に「素に戻れる場所」を原宿につくること。大きな決意を持ったチカイチパートナーが一丸となって、この場所で挑戦していく。

小杉湯は、名物のミルク風呂と、熱湯とミルク風呂を交互に入る温冷交互浴を楽しめる、街の銭湯を展開。肩書きも年齢も名前も関係なく、ただ大きな湯船を共有することで、きっと心までほぐれるはず。どんな日も、温かいお風呂を沸かしてお客を迎える。男女でほぼ同じ大きさ、形の銭湯を設置。浴槽は3つで、高円寺の小杉湯で愛され続けている「ミルク風呂」、そして熱湯と水風呂を交互に入る「温冷交互浴」が楽しめる作りとした。洗い場は9つ、2~3人ほど座れる内気浴スペースがある。

<花王のプロモーション>

花王の原点は、清潔、清浄文化。清潔さやきれいさがあるからこそ、心身ともにきもちよく過ごせる。そこで、「きれい」をテーマに、年間で様々な企画を用意する。まずは原点である花王石鹸(現:花王ホワイト)からスタートする。浴室、脱衣所、番台、縁側で、一体感のある体験を提供する。

<ランニングステーションとストレッチスペース>

アンダーアーマーは、誰でも活用できるスポーツの体験の入り口として、ランニングステーションとストレッチスペースを用意。普段運動する人も、しない人も「走ってお風呂に入ったら気持ちが良さそう」そんな思いで、ゆるやかに、チカイチ・アンダーアーマーに出会える場を創出した。

<サッポロビールのビールスタンド>

サッポロビールが展開する「大人の☆生。かっこいい大人がテーマの黒ラベル」を訴求。どんな人も、どんな日も、1日を終える全員がかっこよく、そんな瞬間に寄り添えるビールを提供する。ビールスタンドは、銭湯のあとでも、一杯飲みにくるだけでも利用できる。

<マイトレックスの美容健康家電コーナー>

マイトレックスは、美顔器やヘッドスパ、ハンディガンなど多くの美容健康家電を気軽に試せる体験コーナーを設置。生活にマイトレックスが馴染むことで、健やかに、楽しく過せる提案を行う。

小杉湯原宿は、東京都から許可されたその他公衆浴場として運営する。そのため、入浴料金は、東京都入浴料金統制額と同じ設定となる。12才以上の大人税込520円、6才以上12才未満(小学生)中人200円、6才未満(未就学児)小人100円となっている。

4月17日〜5月12日はプレオープン期間で、7時~12時、18時~23時に営業。神宮前1丁目〜6丁目エリアの住民または勤務地のある人のみが入浴できる。5月13日のグランドオープン以降は7時から23時まで営業する。入浴できる人については、プレオープン期間の混雑状況を踏まえ、今後、方針を決定する計画だ。

■小杉湯原宿
所在地:東京都渋谷区神宮前6-31-21
東急プラザ原宿「ハラカド」地下1階
認可:その他公衆浴場
・営業時間
7時~23時 チカイチ全体・定休日なし
21時30分 ランニングステーション最終受付
22時15分 小杉湯原宿最終受付
22時30分 ビールスタンド ラストオーダー

■小杉湯原宿公式サイト
http://kosugiyu-harajuku.jp/

■チカイチ公式サイト
http://chikaichi.kosugiyu-harajuku.jp/

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