イケア/専用センター出荷型のオンラインストアを検討
2017年03月03日 16:50 / 経営
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イケア・ジャパンは、オンラインストア専用の物流センター活用を検討している。
4月から順次、各店舗でオンラインストアを開始すると発表しているが、今回のオンラインストアは各店舗の在庫を活用し店舗から集荷する方式のため、店舗の配送エリア内の人しか利用できない。
全国どこからでも、インターネットで注文して商品を全国に届ける本来のオンラインストアの形式とは異なっている。
現在、愛知県弥富市に各店舗への商品配送センターとして、IKEA弥富物流センターを稼働させている。
IKEA弥富物流センターは、敷地面積26万2913㎡、延床面積は5万4000㎡。今後、3万1000㎡を拡張し、2018年には、オンラインストアの重要な拠点として稼働する予定だ。
イケアは2013年から、ヨーロッパで実験的にネット通販を開始し、イギリス、ドイツ、アメリカでオンラインストアを運営。2017年8月までに日本でもオンラインストアを展開する方針を打ち出していた。
2016年春には、東京23区と千葉県を対象に、千葉県船橋市の「IKEA船橋(現IKEA Tokyo-Bay)」でメールによる買い物代行サービス「メールショッピングサービス」を導入した。
メールショッピングサービスはIKEA Tokyo-BayのIKEA FAMILYメンバーを対象にしたサービス。IKEA Tokyo-Bayで販売する全ての商品を、店舗で提供する有料の商品ピックアップ代行サービス(通常料金2990円)を活用して、販売する。
新しいオンラインストアは、IKEA FAMILYメンバーでなくても利用できる点が特徴。
メールショッピングサービスでは、ショッピングリストをPDF化してメールで発注先店舗の担当者とやり取りをして、購入する手続きが必要だったが、オンラインストアでは、ショッピングリストで商品を選定し、数クリックで購入できる。
オンラインストアの取扱い商品は、店舗で販売する9500品目のうち、アソートカラー商品、布地、植物、食品を除いた商品となる。取扱い商品は、注文先の店舗ごとに異なる。
4月の全店舗での展開に先駆け、IKEA福岡新宮とIKEA熊本Touchpointでは、店舗から配送可能な地域を対象に、1月27日からオンラインストアを開始している。
オンラインストアでは、自宅への商品の配送のほか、店舗で商品を受取れるクリックアンドコレクトのサービスも提供している。
福岡新宮に続くテスト店舗として、3月上旬からIKEA仙台で、オンラインストアを開始する。
先行して実施しているIKEA福岡新宮、IKEA Touch point熊本の配送料金は、配送対象エリアではハンドリング料金990円を含み3990円、配送対象エリア外はハンドリング料金と地域別配送料金となっている。
全店でオンラインストアを実施した場合の配送料金はまだ未定で、4月に発表する予定だ。
■IKEAオンラインストア
http://www.ikea.com/ms/ja_JP/customer-service/about-shopping/online-store.html
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