アウトドア市場/2018年は7.5%増5007億円、ライフスタイル分野けん引
2019年09月05日 16:50 / 経営
矢野経済研究所は9月3日、国内アウトドア関連市場を調査し、アウトドアのスタイル分野別、業態分野別の動向、参入企業動向を発表した。
2018年の国内アウトドア市場規模は、前年比7.5%増の5007億7000万円と推計している。スタイル分野別では、ライトアウトドア分野が市場全体の54.8%、次いでライフスタイル分野が22.2%を占めた。
アウトドア市場では若年層からシニア層に至るまで幅広い層でキャンプの人気が続いており、キャンプを含むライトアウトドア分野の拡大が続いている。
平日や冬季など、従来シーズンオフとされてきた時期にキャンプを楽しむ人が増えていることから、スポーツ量販店におけるキャンプ用品売り場は通年展開となり、キャンプ場では繁閑の平準化が進んだ。
また、アウトドアブランドのウエアやシューズを普段使いするライフスタイル分野は、有力アウトドアブランドが街歩きや旅行、通勤・通学でも一般消費者に受け入れられていることから、好調が続くとみている。
スポーツ量販店は、アウトドア専門業態の開発、既存店の改装を進めている。最後発となったアルペンは、2018年以降登山用品専門店「アルペンマウンテンズ」、キャンプ専門店「アルペンアウトドアーズ」の出店を増やしている。
アウトドア・登山の専門店でも、新規出店の動きがみられる。ワーキングウエア専門店、海外資本の総合スポーツSPA(製造小売業)など新たな企業の参入も相次ぎ、アウトドア用品関連の売り場は2019年以降も増加が見込まれる。
2019年の国内アウトドア市場規模は、4.4%増の5230億4000万円と予測。スタイル分野別では、ライフスタイル分野がアパレルやシューズ、バッグ類が好調であることから、7.6%増と最も高い伸びを示し、引き続きアウトドア市場全体をけん引していくとみている。
■調査要綱
調査期間:2019年4月~8月
調査対象:国内アウトドア用品メーカー、卸売業、小売業、アウトドア関連施設、サービス企業・団体、その他業界団体など
調査方法:同社専門研究員による直接面談、電話・e-mailによるヒアリング、文献調査を併用
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