ワークマン/過酷ファッションショー開催、女性専用商品本格導入
2019年09月05日 17:00 / 経営
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ワークマンは9月5日、秋冬シーズンにおいて、PB製品売上300億円を含む売上高500~600億円を目指すと発表した。
同日行われた「ワークマン 過酷ファッションショー」において、土屋哲雄専務が明らかにしたもの。土屋氏は「98%以上の定価販売、プロ向けと一般客向けの商品が同じであり、製造原価64%を強みに、高機能、低価格のアウトドアウェア販売を拡充する。この秋冬は、スカートなど初めて女性専用商品を本格導入。PB製品は、前年同期2.7倍の300億円を製造した。全体で500~600億円の売り上げを見込んでいる」。
「37年培ったワークウェアの機能性に加え、キャンプ、アウトドア、バイクのインフルエンサーをアンバサダーとして15人就任してもらい、彼らの声を大幅に企画に取り入れた。来春には50人規模まで増やし、コラボレーション製品の開発も行っていく」としている。
また、売上の50%を占めるPB製品の2%の消費増税分の価格を据え置き、実質2%値下げする。価格表示も「税込価格」に一本化。下がる利益率は売上増でカバーする考えだ。
同社では、昨年からスポーツ、キャンプ、バイクなどアウトドア向きの商品を集約し、一般客のアスレジャー、スポーツウェア需要を狙った店舗「ワークマンプラス」が大ヒット。従来のプロ客以外に、一般客の開拓、特に女性客の取り込みに成功し、業績を伸ばしている。
この秋冬は、PB製品のうち40~50億円程度が女性向け商品となる。女性向け施策としてユニセックス商品にSサイズ、SSサイズを追加するに止まらず、巻きスカート、細身のパンツなどボトムスを強化。細身のシルエット、女性好みの柄も採用し、現在40代が多い女性客を幅広い年代に拡大していく。
大内康二商品部長は、「気温、風、雪など過酷な現場環境に負けないワークウェアを作ってきた当社ならではの高機能と、フルコーディネートしても1万円以下という低価格で、値札を見なくても購入できる強みがある。秋冬は、防風、防水、汚れにも強い撥水機能を強化したアイテムなど昨年の5倍の72万点をそろえた」。
「女性向け商品も拡充しており、キャンプブロガーとして人気のサリーさんの意見を取り入れ、一般客にわかりやすいネーミング、脱ぎ着で化粧がついたり、髪が乱れたりしないデザインなど採用している。滑りにくいシューズなどもあり、使いやすく、機能的、かつおしゃれに楽しめるラインアップとなっている」と話した。
今後のワークマンプラスの出店計画としては、休業せずに売場だけを改装し、一般客とプロ客向けに分けてマネキンを導入するなど、新規出店に加え、既存店の部分改装を加速。2020年3月期末には従来計画の77店舗から167店舗に増加させる。
土屋専務は「2020年3月には、1つの店舗は昼は一般客向け、夜はプロ客向けに切り替えられるモデル店舗も計画している。ワークマンプラスの商品を既存のワークマン店舗で購入できることを知らないお客様もいるので、看板、マネキンなどを時間で変身させ、新たなお客様を呼び込みたい」としている。
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