楽天/福岡、大阪に「フルフィルメントセンター」新設、EC物流健全化
2021年06月15日 14:00 / 経営
楽天グループは6月15日、日本GLPが開発する大型物流施設「GLP福岡粕屋」(福岡県糟屋郡)、「GLP八尾1」(大阪府八尾市)の全フロアを賃借し、2つの物流センターを新設すると発表した。
<Rakuten Fulfillment Center Fukuoka(仮)>
これらの物流センターはそれぞれ、2023年までに「Rakuten Fulfillment Center Fukuoka(仮)」、「Rakuten Fulfillment Center Yao(仮)」として稼働開始予定となっている。
<Rakuten Fulfillment Center Yao(仮)>
楽天は現在、千葉県流山市、習志野市、大阪府枚方市にて、「楽天市場」の出店店舗の商品の保管から出荷までを担う、総合物流サービス「楽天スーパーロジスティクス」の物流センターを運営している。
また、千葉県市川市、兵庫県川西市、神奈川県横浜市、相模原市では、「楽天ブックス」、「Rakuten Fashion」、「楽天24」、「楽天西友ネットスーパー」などの直販サービスの物流センターを稼働させている。
「新しい生活様式」の浸透によるECの需要拡大に伴い、これらの既存の物流センターにおける稼働率が上昇することが想定されるため、新たに複数の物流センターの開設を決定した。
今回新設する2つの物流センターに加え、神奈川県大和市、東京都八王子市での物流センター新設も計画している。
楽天は、EC物流の健全化を目的に「楽天市場」における包括的な物流・配送サービスを構築する「ワンデリバリー」構想を掲げており、今回の物流センターの新設もその一環となる。
物流センターを含めた物流拠点の運営などを担う楽天の物流事業は、今年7月1日に、楽天と日本郵便が共に出資し共同運営するJP楽天ロジスティクスへ承継される予定だ(神奈川県横浜市、大阪府茨木市の「楽天西友ネットスーパー」の物流センターは、分割による承継の対象外)。
■Rakuten Fulfillment Center Fukuoka(仮)
物件名:GLP福岡粕屋
所在地: 福岡県糟屋郡粕屋町大字上大隈字部木原758
稼動開始:2023年内(予定)
延床面積:約4万1000m2
物階数:地上4階建
■Rakuten Fulfillment Center Yao(仮)
物件名:GLP八尾1
所在地:大阪府八尾市郡川1-107
稼動開始:2023年内(予定)
延床面積:約5万4000m2
物階数:地上4階建
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