伊藤忠商事/資源循環型ビジネスを展開するecommitへ出資
2023年02月02日 13:30 / 経営
伊藤忠商事は1月31日、リユースやリサイクルを通じて資源循環型ビジネスを展開するecommitに出資したと発表した。
繊維・ファッション産業においては、環境に与える負荷を軽減し、持続可能な成長を維持していくことが世界的な課題となっている。伊藤忠商事は、特に大量廃棄問題に焦点を当て、2019年春に「RENU(レニュー)プロジェクト」を発足し、使用済みの衣類や生産工程で発生する生地片などを原材料とするリサイクルポリエステル素材「RENU」の展開を通じた課題解決に取り組んできた。
伊藤忠商事とecommitは、昨年3月に業務提携契約を締結し、日本市場における繊維製品の回収サービス「Wear to Fashion(ウェア・トゥ・ファッション)」を開始した。サービスを通じて、廃棄される繊維製品を可能な限り削減し、繊維・ファッション産業における製品ライフサイクルの長期化を図ることで、産業に携わる事業者・自治体や消費者の廃棄に関わる課題を多角的に解決し、サーキュラー・エコノミーの実現を目指す。
今回の出資を通じて、伊藤忠商事とecommitの連携体制を一層強化し、この取り組みにおける顧客獲得・事業拡大をさらに加速することで、繊維・ファッション産業の持続可能な成長に寄与する。
伊藤忠商事は、中期経営計画「Brand-new Deal 2023」の基本方針である「『マーケットイン』による事業変革」、「『SDGs』への貢献・取組強化」の一環として、繊維事業におけるサステナブル原料起点でのバリューチェーンの構築に取り組んでいる。今後も、原料から製品までのバリューチェーンを軸に、ビジネスモデルの進化や新たなサービスの提供、国内外の企業とのパートナーシップを通じて、繊維・ファッション産業におけるサステナビリティ課題を解決し、循環型社会・持続可能な社会の実現に貢献する。
■ecommit(エコミット)の概要
所在地:鹿児島県薩摩川内市水引町2803
代表:川野 輝之
創立年月日:2007年8月17日(2008年10月1日設立)
事業内容:循環型社会に向けたインフラ・システム開発及びリユース・リサイクル事業
https://ECOMMIT.jp
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