流通ニュースは、流通全般の最新ニュースを発信しています。





居酒屋/22年市場規模は前年比74.3%増も、コロナ前から半減

2023年03月22日 17:15 / 経営

外食・中食市場情報サービス「CREST」を提供するエヌピーディー・ジャパンは3月22日、2022年の「居酒屋の動向分析レポート」を発表した。

<居酒屋・バー夜間利用の売上市場規模(億円)>

2022年計の居酒屋・バーの市場規模は9253億円で、前年比74.3%増と大幅な増加となった。しかし、2019年比では51.5%減で、コロナ前から半減したままである。

<居酒屋・バー夜間利用で比率増加したセグメント>

居酒屋・バーで客数比率が増加したセグメントを見ると、1人での利用が7.0ポイント増と最も比率増加した。休日、2人、16~30分以内、17時台の利用、住宅街の利用比率が増加しており、コロナ禍の影響で利用シーンが少人数、短時間、自宅の近くに変化したことが分かる。1人当たりの客単価が5000円~9999円で増えていることから、高価格帯の増加が判明。店舗選択理由は、立地や価格の安さでの理由が減少し、食べ物のおいしさ、いつも行くから、といった理由が増加している。

エヌピーディー・ジャパンの東さやかフードサービスシニアアナリストは、今後の展望について「平常の生活に戻ってきている2023年も、居酒屋は引き続き以前の規模に戻るのは難しい。コロナ禍で変化した生活は、すべてが元に戻らないと考えるべき。大人数の価格重視の宴会などは、今後も以前のレベルには戻らない。少人数向けに、多少高くてもおいしいものを提供し、固定ファンを増やすことが、今後の居酒屋の生き残りのカギとなる」とコメントした。

■エヌピーディー・ジャパンの関連記事
サッカーシューズ・アパレル/22年10~12月市場規模は前年比18.6%増の190億円

関連記事

経営 最新記事

一覧

最新ニュース

一覧