三菱食品/unerryと資本業務提携しマーケティングサービス推進
2023年08月16日 13:55 / 経営
三菱食品は8月14日、リアル行動データプラットフォーム「Beacon Bank」を運営するunerryと第三者割当増資による株式引受契約を締結すると同時に、業務提携契約を締結したことを発表した。
<unerryと資本業務提携>
多様化する生活様式に対応したデータ×デジタルマーケティング事業の共同推進を目的としたもの。両社は、2022年7月に業務提携に関する覚書を締結し、データ×デジタルマーケティングのサービスを共同で提供してきた。
1年間の共同推進の結果、生活者の来店・購買や生活行動の変化などを捉えた同サービスが、市場ニーズに合致することを両社で確認。今回、資本業務提携を締結し、三菱食品が保有する小売業3000社・メーカー6500社との取引を通じて得られる年間約12億件の出荷・生活者調査データや小売業様購買データと、unerryの保有する生活者行動ビッグデータ(同意取得済みの1.5億のアプリユーザIDの人流データを核として、リアル・デジタルのデータを統合化したもの)を掛け合わせたデータ基盤、およびそれに基づいた広告・効果計測サービスをプラットフォーム(データ×デジタルマーケティングプラットフォーム)として共同開発し、同事業をより一層加速させていく。
小売業・メーカーが共に抱える「生活者の嗜好や行動パターンにあわせて店舗・商品の魅力を届け、広告配信・売場連動・効果検証までを一気通貫して実施できるマーケティングを行いたい」という市場ニーズを解決するマーケティングサービスを実現する。
<プラットフォームのイメージ>
三菱食品は、同プラットフォームを活用するとともに、出荷・生活者調査データや、三菱食品子会社のリテイルメディアが展開する店頭サイネージプラットフォームを掛け合わせ、店外・店内におけるデジタル媒体を用いた広告配信・売場連動・効果計測までを一連の流れとして提供する。一方のunerryは、データ統合、連携メディアの獲得および、小売業・メーカーに向けた分析・広告施策のプランニングや、各業界におけるユースケースの提案などの役割を担う。
現時点で約40社に利用されている同プラットフォームの主な特徴としては、さまざまな商品カテゴリーの売上・離反傾向・配荷傾向と重ねて、それらを購買している生活者の購買傾向やペルソナ像を浮き彫りにできる。加えて、出荷・生活者調査データや、多くの小売事業者の購買データと生活者行動ビッグデータを掛け合わせることで、来店意向・購買意向が高い生活者に対して広告を配信可能。さらに、TVCMなどのマス施策、SNSや動画共有サイトでのWEB広告施策、店頭でのスマホアプリやサイネージコミュニケーション施策のいずれも、来店や購買への影響を効果計測できる。
今後も両社は連携して、全国の小売業、メーカーに利用してもらえるプラットフォームとして、さらなるサービスの構築・高度化に取り組んでいく。
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