Clear/美容機器・化粧品卸、破産手続き開始決定で負債35億3077万円

2024年06月20日 14:31 / 経営

帝国データバンクによると、美容機器・化粧品卸のClear(大阪市淀川区)は6月11日、大阪地裁から破産手続き開始決定を受けた。

同社は、代表の美容商社での勤務経験を生かし、2019年1月に創業、2020年8月に法人改組された。美顔器や肌質改善機器、ドライヤーといった美容機器のほか、化粧水、保湿剤、ヘアケア用品などの化粧品を扱っていた。国内ブランドメーカー品からスタートアップメーカー品まで幅広い品ぞろえで、美容商社などを通じて理美容店やエステサロン向けに販売。短期間で業績を急拡大させ、2023年7月期には年売上高約43億5800万円を計上した。

しかし、業績の急拡大に伴う資金需要に調達が追い付かなかったうえ、一部仕入先との間でトラブルが発生していた。2024年7月期に入ってからは売り上げが大幅に減少し、資金繰りが急速に悪化。仕入れ先への支払いが困難となるなか、未取引の金融機関に融資を打診していたものの奏功せず、事業の継続が困難となった。負債は申請時点で債権者約62名に対し約35億3077万円だが、今後変動する可能性がある。

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