飲食店の倒産/24年は894件、居酒屋が最多の212件
2025年01月14日 15:56 / 経営
1月14日に帝国データバンクが発表した飲食店の倒産動向調査によると、2024年の飲食店の倒産は894件(前年比16.4%増)となった。
2020年の780件を上回って、過去最多を更新した。
業態別(11業態)でみると、最も多かったのは居酒屋を主体とする「酒場、ビヤホール」(212件)となった。
ラーメン店などの「中華料理店、その他の東洋料理店」(158件)、「西洋料理店」(123件)が続いた。これら3業態に加え、「そば・うどん店」(27件)、お好み焼き屋やハンバーガー店が含まれる「その他の一般飲食店」(65件)の5業態で過去最多を更新した。
また、「バー、キャバレー、ナイトクラブ」(93件)、「日本料理店」(77件)を加えた7業態で前年を上回った。
特に、「中華料理店、その他の東洋料理店」では、ラーメン店の倒産急増などに伴い、前年(109件)に比べて49件(45.0%)も多く、大幅な増加となっている。
さらに、負債規模別にみると、「1000万~5000万円未満」が692件(構成比77.4%)で最多となった。
「1億~5億円未満」(93件、同10.4%)、「5000万~1億円未満」(92件、同10.3%)が続き、1億円未満の小規模倒産は784件(同87.7%)。一方で、10億円以上の倒産は6件(同0.7%)だった。負債額最大は、ビヤレストラン、ビヤホールを展開していたアサヒフードクリエイト(東京、7月、特別清算)の約89億9726万円。
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