サプライチェーンとオムニチャネルのソリューションを提供するマンハッタン・アソシエイツは12月26日、日本とイギリスで行った購買意識に関する調査において、日本のミレニアル世代が実店舗に対して求めているニーズが明らかになったことを発表した。
<オンラインショップや実店舗で買い物をする際に重要だと思うこと何ですか?>
日本のミレニアル世代は、価格の妥当性と商品の早期入手を重視しながらも、実店舗においては早く入手することよりも、店舗スタッフからのアドバイスや、個別にカスタマイズされた商品提案をしてもらうことに対する潜在的ニーズを持っていることがうかがえる。
日本とイギリスでそれぞれ2,000人を超える消費者を対象に行った調査結果の中から特にミレニアル世代に属する18歳から24歳の若年層だけに絞って回答結果を分析した。
<これまでにオンラインでなく実店舗で買い物をしようと思った理由は何ですか?>
オンラインと実店舗の両方での買い物の際に重要な要素として、「価格」および「商品が早く手に入ること」が上位に位置付けられた。
<店舗スタッフが提供してくれるサービスとして最も重要だと思うことは何ですか?>
それ以外に重要だと思うこととして日本のミレニアル世代で際立ったのが、「自分の好みに合った提案を受けられること(商品紹介など)」(28.0%)だった。
実店舗で購入する理由は、イギリス、日本ともに「購入前に見たり触れたりできる」(英国66.4%、日本67.7%)が一番多く、次いで「すぐに商品が手に入る」(英国55.0%、日本50.3%)が続いている。
店舗スタッフによるサービスで最も重要なことについて、イギリスでは「商品の正確な在庫情報(入手可能性)」が41.5%と圧倒的に高かったのに対して、日本では同項目が重要だと回答したのはわずかに15.5%。
日本のミレニアル世代は、実店舗では在庫情報をさほど重要視していないことが見て取れたが、「商品に関するアドバイス」はイギリスが28.8%、日本が31.7%で、ともに三分の一程度となった。
日本のミレニアル世代では「(割引などの)商品のお得な情報」に対するニーズが29.2%とイギリスに比べ非常に高い結果となった。
<店員が自分の好みに合った提案をしてくれるならもっと会話したいですか?>
「店員が自分の好みに合った提案をしてくれるならもっと会話したいですか?」 という質問に対し、イギリス、日本ともに「非常にそう思う」と「そう思う」を合わせた回答の割合が6割前後にも及び(英国56.4%、日本62.7%)、実店舗の店員から自分仕様にカスタマイズされた情報を得ることへの期待感が大きいことが分かる。
これからの小売店舗には、スタッフが顧客の嗜好にあった個別の商品提案を行えるような仕組みと、全社横断的な在庫データの整備やフレキシブルな返品を可能にするシステムの構築が求められると考えられると分析している。
■マンハッタン・アソシエイツ
http://www.manh.com/ja-jp
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