三井不動産/人手不足に対応、商業施設に「清掃ロボット」を導入
2018年04月17日 15:30 / IT・システム
三井不動産は4月17日、東京・お台場の商業施設「ダイバーシティ東京プラザ」に導入した「清掃ロボットCL02(シーエルゼロツー)」を、報道陣に公開した。
清掃ロボットCL02は、ロボット開発企業のCYBERDYNE社が開発したロボットで、少子高齢化による労働力不足が深刻化する清掃業務の現場において、人とロボットの協働による全く新しい清掃業務のかたちを提案する。
ダイバーシティ東京は、地上1階から7階までの多層階で展開する商業施設。今回は、3~5階の3フロアのカーペット部分約3000m2の清掃に、清掃ロボットを投入する。
清掃ロボットCL02の大きさは、縦620mm、横480mm、高さ470mm、重量は63kgで、3フロアを約4時間かけて清掃する。
レンタルによる運用で、例えば、3年間で1台1カ月約12万円のレンタル料金と初期費用で導入できる。
人手不足の状況は、この1年で深刻になっており、求人の募集自体が難しい状況で、清掃ロボットを活用することで人手不足に対応したいという。
従来は、人が運転する清掃機械を使用しており、約4時間の清掃時間がかかっていた。
三井不動産商業マネジメントの安藤誠課長は、「清掃業務では人手不足もあり、省力化が課題となっていた。当社はららぽーとを中心に様々な商業施設を運営しているが、ダイバーシティ東京は多層階で、曲線を用いた構造が多いことから、モデル店舗として導入した。今後、他の商業施設でも清掃ロボットを導入していきたい」と語った。
清掃時間は人とロボットでほぼ同じだが、カーペットの清掃を自動化することで、カーペット以外のトイレ清掃、ガラス拭きなど、その他の清掃に人員を割くことができる。
現在は、壁面近くの20cmほどの隅は、ロボットによる清掃ができないため、隅は人間による清掃を併用している。
商業施設は、オフィスとは異なり、湾曲した形状の通路があり、センサーで使用するレザーが通過してしまうガラスの壁面があり、閉店時はシャッターが閉まるカ所が生まれるなど、特有の課題があった。
2017年11月から年末まで約1カ月半の実験期間を経て、清掃ロボットに改良を加えて、春からの本格導入に至った。
清掃ロボットはAIを活用して、完全自動で特定のエリアを清掃することも可能だが、湾曲しているエリアでは、ティーチングプレイバック機能という仕組みを使い、あらかじめ清掃ルートをプログラミングすることもできる。
清掃完了後は、メールで清掃完了を人に通知するほか、清掃エリアで、どの部分でチリやごみの量が多かったかを、マッピングして色分けで表示する機能もある。
マッピング機能を利用することで、より効率的な清掃ルートの立案もでき、清掃の品質も向上させることができるという。
具体的な導入計画は、未定だが、屋内外の大型商業施設である「ららぽーと」を中心に、2018年度中に導入店舗を拡大する予定だ。
問い合わせ
CYBERDYNE営業部
TEL:029-869-8448
IT・システム 最新記事
一覧最新ニュース
一覧-
- ユニクロ/4月既存店売上高18.9%増、気温高く夏物好調
- 05月02日
-
- コメリ/5月1日から414品目を値下げ
- 05月02日
-
- ZOZO/3月期、セール拡大・コスメ強化などで増収増益
- 05月02日
-
- 日本調剤/3月期はインフルエンザの流行などで増収増益
- 05月02日
-
- 賃上げ2024/ゲンキー正社員平均5%アップ
- 04月26日
-
- 大戸屋/「そよら横浜高田」に新店舗オープン
- 04月26日
-
- イオン九州/長崎県の医療介護施設に無人店舗5/1オープン
- 04月26日
-
- 吉野家HD/ラーメン店向けめん・スープ製造の宝産業を買収
- 04月26日