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使えるPOS分析/ビール、飲料、カップ麺、不動の1位はあの定番商品

本稿は、流通現場における製配販それぞれのマーチャンダイジング提案活動を、POSデータ分析を中心にいろいろな角度からサポートするマーチャンダイジング・オン(MDON)が、「POS分析」に関して色々な角度から紹介するコラムです。

一昔前に比べ、市場のみならず企業店舗のPOSを容易に入手ができるようになっていますが、一方でPOSデータが手元に有っても、業務が忙しくて活用出来ない、そもそも分析をどのように行えばいいのか分からないという方も多いのではないでしょうか?

この連載では、市場データとしてMDONが提供する「RDS POSスーパー全国」を活用して抽出したさまざまPOSデータから見える、知っているようで知らなかった新たな売場の現実を通じて、実務に使えるPOSデータ分析の視点を紹介します。

※RDSとは食品・日用品を中心に取り扱い、POSシステムを導入している全国の小売業(総合スーパー、食品スーパー、コンビニエンスストア、ドラッグストアなど)からPOSデータを収集、整備、データベース化したもの。

■POS分析に触れてみよう!~世の中のトレンドは変わったのか?~

大盛況で終わった平昌オリンピックも記憶に新しいかと思いますが、今回、ソチオリンピックのあった2014年から2017年までの4年間で、さまざまなカテゴリでの売上ランキングがどのように変わったのか、4年間の推移を追ってみました。

<ビールカテゴリ売上金額ランキング推移(2014年~2017年)>
ビールカテゴリ売上金額ランキング推移(2014年~2017年)

ビール、と聞いたらきっとそうじゃないかな?思われるかもしれませんが、「アサヒスーパードライ缶350ml×6」が不動の1位をキープしていました。

驚くべき事に、この4年間は6位までの商品・順位が全く変わらずでした。しかもスーパードライブランドは、そのうち6アイテムもランクインしており、これも4年間しっかりキープしています。

筆者もデータを出してみて、ここまで盤石なのかと驚きました。

次に、やはり新製品が多い、スナック菓子カテゴリ売上金額ランキングを調べてみました。

<スナックカテゴリ売上金額ランキング推移(2014年~2017年)>
スナックカテゴリ売上金額ランキング推移(2014年~2017年)

こちらも4年間、「カルビーじゃがりこサラダ60g」が1位をキープしています。それ以降の順位は多少変動が見られるものの、出現する商品はだいたい同じです。

毎年いろいろな新製品が出てくるカテゴリなのですが、年間TOP10にはその年の新製品は入ってきていません。ランクインする商品は、1年を通して定番棚で売られているものなので、いかに商品を定番化させることが大事なのかが分かります。

さらに、年間1000点近い新製品が発売され、そのうち数点しか残らない厳しい競争市場環境にある飲料を調べてみました。

<コーラ・炭酸飲料カテゴリ売上金額ランキング推移(2014年~2017年)>
コーラ・炭酸飲料カテゴリ売上金額ランキング推移(2014年~2017年)

こちらもコカ・コーラが一位をキープしているのですが、2017年の一位は1.5Lペットボトルではなく、500mlペットボトルが浮上しています。

家庭での消費の仕方が変わったのでしょうか。ちなみに2018年3月時点では、まだ500mlペットボトルが一位となっています。

<カップ麺カテゴリ売上金額ランキング推移(2014年~2017年)>
カップ麺カテゴリ売上金額ランキング推移(2014年~2017年)

飲料と同じく、毎月のように新フレーバーが出るカテゴリとして、カップ麺をみると、やはりTOP10に関しては盤石となっています。

1位・2位はカップヌードルのワンツーフィニッシュですが、それ以降では「マルちゃん」対「どん兵衛」のうどん・そば対決、「U.F.O」対「ペヤング」の焼きそば対決が繰り広げられています。

その他、醤油・ヨーグルト・アイスクリームなど、さまざまなカテゴリを見てみましたが、結果はこの4年間で商品ラインナップ・順位がほぼ変わらないという結果でした。

<醤油売上金額ランキング推移(2014年~2017年)>
醤油売上金額ランキング推移(2014年~2017年)

<ヨーグルト売上金額ランキング推移(2014年~2017年)>
ヨーグルト売上金額ランキング推移(2014年~2017年)

<プレミアムアイス売上金額ランキング推移(2014年~2017年)>
プレミアムアイス売上金額ランキング推移(2014年~2017年)

4年間という期間では、新商品を年間ランキングにランクインさせることはできないのでしょうか?

改めていろいろなカテゴリを分析してみましたが、発見しました。調理済みカレー(レトルト)にいました。

<調理済みカレーカテゴリ売上金額ランキング推移(2014年~2017年)>
調理済みカレーカテゴリ売上金額ランキング推移(2014年~2017年)

「ハウスプロクオリテイビーフカレー中辛4袋680g」が2016年ランキングに初登場し、翌2017年には1位に踊り出ています。それ以前にも、同じような商品がランクインしていますが、何故この商品が1位になったのでしょうか?

筆者も食べてみましたが、確かにこのコストパフォーマンスでこのおいしさはすごいなと感心しました。しかも近所のスーパーで売場を見てみたら、棚のゴールデンゾーンと言われる優位置にこの商品がしっかり陳列されていました。

もちろんこれだけが原因ではないと思いますが、このようにPOSデータを見ることをきっかけにして仮説をたて、検証していく事で新たなチャンスを見つけることができるかもしれません。

このようにPOSデータを整理整頓してみると、いろいろな事が見えてきます。

なお、今回の分析カテゴリは、RDSに付随するJICFSカテゴリを使用しました。

※JICFS/IFDB(JANコード統合商品情報データベース)は、JANコードとこれに付随する商品情報を一元的に管理するデータベースサービス。

JICFS/IFDBは、流通システム開発センター/流通コードセンターの収集する商品情報データベース。JICFS/IFDBは業界商品データベースと連携し、食品・日用品を中心とした約450万件のJANコード付商品情報データベースとなっており、国内最大級の商品情報マスターとなっている。

■RDSについて
http://www.mdingon.com/MdonWeb/service/newrds.html

注:マーチャンダイジング・オン社提供のRDS-POSデータ分析については、記事、写真、図表などを複写、転載などの方法で利用することはできません。

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