流通ニュースは、流通全般の最新ニュースを発信しています。





マザウェイズ/ベビー・子ども服専門店、自己破産申請で負債72億円

2019年07月01日 10:50 / 経営

帝国データバンクによると、マザウェイズ・ジャパンと関係会社の根来、ネイバーズは6月30日、大阪地裁へ自己破産を申請し、7月1日同地裁から保全管理命令を受けた。

マザウェイズ・ジャパンは、1991年11月に設立した子供服小売業者。「motherways」の店舗名でシャツやワンピース、肌着、靴下、靴などベビー用品や子供服、雑貨の小売を手掛けていた。

全て自社オリジナルブランド「motherways」商品で統一し、アイテム数は常に4000種以上を取りそろえ、子育て世代に相応の知名度を獲得した。

衣料品の製造は100%中国の製造業者に委託し、リーズナブルな価格帯のものが大半を占めていた。店舗は、首都圏を中心に全国のショッピングセンターなどに98店を展開し、2019年1月期には年売上高約83億円を計上していた。

その後も店舗を増やすなど積極的な事業拡大を図っていたものの、少子化に伴う同業他社との競争激化により店舗売上げは低迷したこと加え、販売員の確保や在庫負担の増加などにより収益面も低調に推移し、不採算店舗が増加していた。

さらに新規出店に伴う費用を金融機関からの借入金で賄っていたことで、金融債務が増大していた。昨年より資金調達に苦戦を強いられるなか、昨年の暖冬の影響により秋冬物の売上げが大幅に低下したことで資金繰りが急速に悪化した。

このため、売り上げ拡大や経費削減などに努めていたものの、ここへ来て先行きの見通しが立たず、今回の措置となった。

根来は、1864年創業、1947年8月に法人改組した旧会社の営業部門を分離独立させ1987年11月に設立した老舗の現金問屋で、バッグや婦人靴、アクセサリーなどを販売していた。1992年1月期には年売上高約245億円を計上していたが、直近期となる2019年1月期の年売上高は約37億3000万円にまで減少していた。

負債はマザウェイズ・ジャパンが約59億円、根来が約13億円、ネイバーズが約4100万円、3社合計で約72億4100万円。なお、店舗はしばらく営業を続ける予定だという。

■motherways
https://www.motherways.com/

関連記事

経営 最新記事

一覧

最新ニュース

一覧