紙おむつ製造の近澤製紙所/自己破産を申請、負債33億円

2023年09月25日 16:26 / 経営

帝国データバンクによると、紙おむつ製造の近澤製紙所が9月15日に高知地裁へ自己破産を申請していたことが判明した。

同社は、1907年創業、1953年4月に法人改組された老舗の紙おむつメーカー。自社ブランドである「メディパッド」を主力商品とするとともに、国内製紙メーカーからのOEM受注を手がけ、2018年3月期には年売上高約41億5000万円を計上していた。

しかし、近年は新型コロナウイルス感染拡大の影響により海外向けの受注が減少。大手製紙メーカーの内製化に伴いOEMの受注が大幅に減少していた。

そのため、展示会を中心に新規取引の拡大などに注力したものの奏功せず、2023年3月期の年売上高は約34億7400万円まで落ち込んでいたという。

また、パルプ原料価格の上昇分の価格転嫁が思うように進まず、約3億6600万円の赤字決算を余儀なくされていた。不採算取引の見直しや人員削減により収益性の改善を図ったものの、借り入れ依存度が高く、資金繰りがひっ迫。先行きの見通しが立たなくなり、今回の措置となったとしている。

負債は約33億円。

東急不動産/体験型店舗メインのリーシングで新たな商業施設運営に挑戦

流通ニュースでは小売・流通業界に特化した
B2B専門のニュースを平日毎朝メール配信しています。

メルマガ無料登録はこちら

経営 最新記事

一覧

帝国データバンクに関する最新ニュース

一覧

倒産に関する最新ニュース

一覧

自己破産に関する最新ニュース

一覧

最新ニュース

一覧