小僧寿し/メキシカンファストフード「TACO BELL」事業を取得
2022年09月07日 11:20 / 経営
JFLAホールディングスは9月6日、連結子会社であるTB ジャパンのメキシカン・ファストフードブランド「Taco Bell」事業を小僧寿しへ譲渡すると発表した。
譲渡対価は、米国の「Taco Bell」ブランド総本部からの要請に基づき、非開示としている。
JFLAHDは、2025年3月期には売上高880億円、営業利益20億円を目標としている。しかし、2022年3月期において、想定以上のコロナ禍の影響や円安の進行により、販売および流通事業の業績が低迷したことに加え、大豆や小麦といった穀物価格や重油などエネルギー価格が高騰しており、主力事業である生産事業においても収益率が悪化。連結業績の大幅な下方修正を余儀なくされた。
そのため経営改善計画を2022年5月に公表し、同計画に基づき、販売事業部門における組織再編を進めている。そのような中、小僧寿しより、TBジャパンの事業を譲り受けたいとの要請があり、小僧寿しに譲渡することを決定したという。
「Taco Bell」事業を10月3日会社分割(新設分割)するとともに、新設分割会社の株式を小僧寿しに譲渡する。
小僧寿しは、「多様な食を、多様な形で、多様な顧客へ」をスローガンに、事業ポートフォリオの拡大を進めている。2021年12月期、鳥料理を中心とした居酒屋・外食業態「とり鉄」「とりでん」を運営するTlanseairの完全子会社化、飲食業態の「どさん子」「ぢどり亭」「キムカツ」などを展開するアスラポートの完全子会社化など、積極的なM&Aを実施している。
「Taco Bell」事業の取得でさらなるポートフォリオを多様化。小僧寿しグループが有する自社デリバリー機能を活用することで、国内における「Taco Bell」ブランドの需要をさらに拡大したい考えだ。
TB ジャパンの2022年3月期売上高は7億2094万円、営業損失2億2390万円、経常損失2億2673万円、当期損失2億4708万円となっている。
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