TSUTAYA／丸ビルにシェアラウンジ旗艦店、3年で100店舗目指す

2022年12月14日 17:00 ／店舗レポート

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カルチュア・コンビニエンス・クラブ（以下：CCC）とヒーローは12月15日、今年開業20周年を迎えた東京駅正面の「丸ビル」（千代田区丸の内）の3階、4階に、書店とシェアラウンジの併設店舗「TSUTAYA BOOKSTORE MARUNOUCHI」をオープンする。

これに先立ち、14日メディア向けオープニングイベントが開催された。

＜3階外観＞

店舗全体の面積は約1818.18m2で、約8万点の書籍のほか、雑貨、文具がそろう。

店内は書籍528.92m2、文具・雑貨396.69m2、シェアラウンジ707.43m2となっている。

■シェアラウンジは代官山に続く旗艦店

＜CCCの安田氏＞

シェアラウンジは2019年11月、渋谷スクランブルスクエアに1号店をオープン。シェアオフィスの機能性とラウンジの居心地の良さを併せ持つ新業態で、コロナ禍で変化したワーカーのオフィスニーズをとらえ、国内外合わせて25店舗まで成長している（国内17店舗、台湾2店舗、提携店舗6店舗、12月15日現在）。座席予約などができる専用アプリは13万ダウンロードを超えている。

新店舗は、2021年12月にリニューアルした「代官山蔦屋書店 SHARE LOUNGE」に続くフラッグシップ店舗。シェアラウンジの席数は220席で、周囲の棚には、国内外から集めた約1800冊の書籍が並ぶ。書店で購入前の本を3冊までピックアップし、シェアラウンジ内で読書可能だ。

＜シェアラウンジの売上はコロナ前から大きく成長＞

CCC関東カンパニーカンパニー社長の安田秀敏氏は、「コロナ下で緊急事態宣言を挟んで（約2年で）125％増を記録し、今後も売り上げを伸ばすと見ている。利用者は、仕事、カフェ、読書とさまざまな使い方をしている。また、リモートワークが進むとコミュニケーションが課題だとしている企業も多く、我々はデジタルに代替されないリアル空間の価値を提供していく」と述べた。

また、「（丸ビルの）物件トラフィックを調べた結果、平日と休日の両方で見ると女性客が多いことが分かり、世帯年収が1000万円を超える30～40代の女性客をターゲットに絞った。これを機に若い客層にも訴求していく。今後も首都圏のターミナルや駅前などに引き続きシェアラウンジの出店を続け、3年以内に100店舗を目指したい」としている。

＜3階ラウンジ内装＞

＜4階席も利用可能＞

2フロア吹き抜けを利用した開放的な空間が特徴で、東京駅に面した窓ガラスからは、同駅舎の美しいレンガ造りを眺めることもできる。

＜用途別の半個室も＞

リモートワークや化粧直しなど、用途に合わせて半個室も使用できる（17席）。

＜3階個室＞

＜4階個室＞

複数人での利用に向けて、3階と4階にそれぞれ会議室2室も設けた。

＜料金プラン＞

料金プランは、ソフトドリンクの場合、1時間あたり税込1650円。アルコール込みで2200円。両プランは、2023年1月31日まで、オープン限定価格で最初の60分のみ20％オフで利用可能となっている。個室の利用は1時間あたり7150円から。1日利用が5500円、月額利用で5万5000円となる。また、アプリ決済で通常価格より10％オフとなる。

＜フリースナック・ドリンクなどを完備＞

フリースナックにパン類など食品60種類、ジュースやアルコールドリンク60種類も備えており、有料ラウンジの利用客なら食べ放題で利用可能だ。

■店内は書籍・文具・雑貨などが充実

＜ガラスペンなどの文具を陳列＞

＜同店限定グッズも＞

書店の3階入り口は、ビジネス書中心のスタンダードな陳列で、店内の中間付近からは文具や雑貨を配置。主に30～40代の感度の高い女性客を意識したラインアップで、ガラスペンや万年筆、専用のインク、高価格帯の手帳、アコメヤの食物販、オーガニックコスメなどを取りそろえている。同店限定のトートバックも用意した。

安田氏は、「30～40代女性は健康志向で、質にこだわり、ストーリーある商品、コンセプトのしっかりした商品を好む傾向にある。そのニーズに対応した質の高い商品をそろえた」と説明している。

＜アートスペース＞