丸ビル／食物販を拡充、平日ランチからごほうびスイーツまでそろう

2023年04月27日 14:16 ／店舗レポート

三菱地所、三菱地所プロパティマネジメントは4月28日、丸ビル地下1階フードゾーン「マルチカ」（東京都千代田区）を全面リニューアルする。27日報道向け内覧会を開催した。

＜フードゾーン「マルチカ」を刷新＞

両社は昨年9月6日から、丸ビル開業20周年・新丸ビル開業15周年のアニバーサリーイヤーを記念して、両施設を段階的に刷新。リニューアルの締めくくりとして、丸ビル地下1階フードゾーン「マルチカ」、新丸ビル7階の飲食フロア「丸の内ハウス」（4月17日リニューアルオープン）に個性豊かなテナントが登場する。

＜新丸ビル7階の飲食フロア「丸の内ハウス」刷新＞

※鮨＆BAR 不二楼

「マルチカ」は、「毎日通いたい、わざわざ訪れたい、いつでも食を感じられる丸の内の拠点“FOOD Feelings BASE”」をコンセプトに、新規で20店舗がオープンする。

三菱地所によると、「マルチカの利用は、従来ほぼエリア就業者のランチ需要だった。昨秋からリニューアルを実施している他のフロアと同じく、40代中心の現在の顧客から広げ、20代～30代前半やファミリーにも来ていただきたく、新業態のスイーツ、手土産、ちょい飲みなどバラエティー豊かなテナントを誘致した。ランチも600～700円台のお手頃価格から、1500円以上のリッチなものまで幅広くそろう」と説明している。

ゴールデンウイークを前に、東京に来た旅行客、増加しつつあるインバウンド顧客なども取り込みたい考えだ。

＜BUTTER 美瑛放牧酪農場＞

マルチカ入り口にはバター・乳製品・洋菓子「BUTTER 美瑛放牧酪農場」が初出店。北海道美瑛町で育った牛から搾った新鮮な牛乳を使い、フレッシュなバターを店舗にて製造・販売する。ホットケーキ、焼き菓子も用意している。「鮮度が落ちやすいバターだが、ここでは店舗で出来立てを楽しめる。ここでしか食べられない特別感を提供する」という（三菱地所）。

＜慶希処AMATERRACE＞

スイーツはそのほか、人工甘味料・着色料・保存料不使用の和パウンドケーキ「慶希処AMATERRACE」、八百屋の作る本気のフルーツサンド「ダイワTOKYO」が商業施設初出店する。

＜ダイワTOKYO＞

フランスの伝統的な焼き菓子「カヌレ」の専門店「立町カヌレMARUNOUCHI」もオープンする。

＜立町カヌレMARUNOUCHI＞

和菓子は、京都のあんこ菓子専門店「都松庵」の新業態「KOMU 丸ビル店」が東京初出店する。伝統的な和菓子を軸に、グルテンフリーのどら焼きなどモダンなあんこ菓子を展開する。

＜OKOSHIYA TOKYO＞

「OKOSHIYA TOKYO」は、創業61年の老舗和菓子メーカーのおこし新ブランドの常設店1号店。おこしは、身体に優しい玄米をベースにした。一口サイズやチョコレートとの組み合わせ、和ふろらんたんといった新しい米菓子がそろう。

＜パンとエスプレッソと東京＆TOKYO＞

また、オフィスワーカーから「（丸ビル周辺は）パン屋が少ない」といった要望があり、「パンとエスプレッソと東京＆TOKYO」が出店する。

■ランチ需要に対応、和・洋・中華・エスニックも

＜時間帯によって楽しみ方が変わるスペース＞

フロア中央には、時間帯によって楽しみ方が変わるスペースを設置した。

平日11時～14時は、毎日のランチにぴったりの「とんかつまるやマルチカ店」「筋肉食堂丸ビルDELI」「大戸屋」「OmtRak」の弁当を販売。平日15時～21時（土日祝は終日）は、誰でも利用できるフリースペースに変化し、マルチカで購入したグルメ、スイーツの飲食や買い物合間の休憩に利用できる。収納式のベンチは弁当販売時は台として、フリースペース時はベンチとして使用できる。

総菜・弁当は、ショウロンポウ、シューマイなど点心の「雪梅花（シュメイホァ）」、1958年に創業した豊洲の老舗仲卸「山治」による海鮮丼・すし・和総菜専門店「魚河岸山治」、おむすび専門店として創業した「銀座十石」、明治2年創業のあぶらあげ専門卸売業者の「いなり寿司相模屋」が出店する。

＜oumami HESTA SOUP STANDマルチカ店＞