ライフ 決算/2月期営業収益、純利益が過去最高を更新

2025年04月10日 16:58 / 決算

ライフコーポレーションが4月10日に発表した2025年2月期決算によると、営業収益8504億9600万円(前年同期比5.0%増)、営業利益252億7000万円(4.8%増)、経常利益262億500万円(5.0%増)、親会社株主に帰属する当期純利益179億4800万円(6.0%増)となった。

<独自商品を拡販と岩崎社長>
独自商品を拡販と岩崎社長

既存店売上高は2.8%増、客数1.4%増、客単価1.3%増(買い上げ点数1.4%減、1点単価2.8%増)だった。

営業収益、親会社株主に帰属する当期純利益は過去最高を更新。営業利益、経常利益もコロナ禍で過去最高となった2020年度に次ぐ高水準となっている。

同日開催された決算会見で岩崎高治社長は「品質と価格のバランスを追求した値ごろ商品の強化、独自商品の拡販により、営業収益を伸ばした。人件費が約80億円増加したものの、売り上げの伸びと粗利の改善で増益を確保した。東西の店舗ともに好調で、首都圏の既存店売上高が初めて近畿圏を上回った」と説明した。

新規店舗は、2024年3月に池袋三丁目店(東京都)、ビオラルみのおキューズモール店(大阪府)、ビオラル国立駅前店(東京都)、4月にソコラ所沢店(埼玉県)、5月に目黒八雲店(東京都)、6月に松ヶ崎店(京都府)、7月に吉祥寺駅前店(東京都)、8月に芦屋呉川町店(兵庫県)、10月にさいか屋藤沢店(神奈川県)、11月に東天満店(大阪府)、2025年1月に枚方大橋店(大阪府)と計11店舗出店し、2店舗を閉店した。

既存店舗では、高井田店、西九条店、千川駅前店、神戸駅前店、南津守店、さいたま新都心店計6店舗で、ビオラル商品、冷凍食品、手作りパン、総菜などを拡充する改装を行っている。

また、ネットスーパー事業は「2023年度の売上高は約200億円だったが、2024年度は約250億円と成長している。ネットスーパーを運営していた企業が(ネットスーパーを)縮小し、その分需要がライフに移ったようだ」という(岩崎社長)。

次期は、営業収益8850億円(4.1%増)、営業利益257億円(1.7%増)、経常利益265億円(1.1%増)、親会社に帰属する当期利益180億円(0.3%増)を見込んでいる。

岩崎社長は2025年度について「既存店売上高は3%強増に伸ばしたいと考えている。3月ライフ1店舗、ビオラル3店舗を出店しており、下期にあと2店舗、計6店舗オープン予定だ。店舗改装に33億円投資する計画。人件費は今期も70~80億円増となると予想しているが、ビオラルなど高付加価値商品や総菜、衣料品などに注力し粗利率を改善、増収増益を達成したい」と述べた。

さらに、「スーパーマーケット業界全体として、協調領域での取り組みをより進めていく。SM物流研究会の荷待ち時間削減など、首都圏での成功事例を関西の会員に水平展開する。商品マスターの統一は、実際に形になるのは26年度だとは思うが、25年度は経産省の呼びかけで製配販の本格的なキックオフを行ったばかりで、準備を進めている。経産省の試算では3000億円程度のコスト削減を見込んでいる」と意気込みを語った。

取材・執筆 鹿野島智子

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