J・フロント 決算/2月期増収増益、各利益段階で過去最高益
2025年04月14日 16:00 / 決算
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J・フロントリテイリングが4月14日に発表した2025年2月期決算によると、売上収益4418億7700万円(前年同期比8.6%増)、営業利益581億9900万円(35.2%増)、税引前利益557億8500万円(34.9%増)、親会社に帰属する当期利益414億2400万円(38.5%増)となった。
総額売上高は1兆2683億2200万円(10.1%増)だった。
国内外需要をとらえた百貨店、SC事業の成長が大幅増益に貢献した。
各利益段階で過去最高益、事業利益は中計目標520億円を2年前倒しで達成している。
百貨店事業は、戦略的強化を図ってきたラグジュアリーを中心に、国内外需要を着実に取り込み、増収となった。
外商売り上げは5%成長、インバウンドはコロナ前(2019年度)比で、倍増の1300億円を突破している。
インバウンドに強い心斎橋店は売上高20.4%増、札幌店16.9%増と好調に推移した。直営店計9.9%増。
SC事業は、好調な渋谷PARCOが売上高22.5%増、心斎橋PARCO46.4%増、全店計11.5%増、既存店計14.6%増と伸びた。国内外需要を着実に取り込み、賃料収入が増加している。
PARCO独自の演劇、音楽やキャラクターカフェなどエンターテインメントも盛り上がり、インバウンドは460億円超に成長している。
デベロッパー事業では、J.フロント建装では、ホテルの内装工事や百貨店改装工事の受注が増加した。
J.フロント都市開発は、安定した賃料収入のほか保有不動産の売却益25億円を計上している。
決済・金融事業は、ポイント費増加の一方、取扱高の増加により加盟店手数料の増加などにより微増収にとどまった。
PARCO CARDの前倒し発行(2月)など、グループのカード集約化に伴う先行費用の増加で減益を計上している。
次期は、売上収益4590億円(3.9%増)、営業利益500億円(14.1%減)、税引前利益455億円(18.4%減)、親会社に帰属する当期利益300億円(27.6%減)を見込んでいる。
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