東急／渋谷駅直結「しぶちか」にキャンバスベース2号店オープン、トレンド商品充実
2025年10月01日 16:07 ／ 店舗
東急モールズデベロップメント（TMD）は10月2日、渋谷駅直結「しぶちか（渋谷地下街）」に、商業施設などへの事業展開を目指す全国の事業者を伴走支援するトライアルショップ「Canvas βase SHIBUYA（キャンバスベース シブヤ）」をオープンする。1日、メディア向け内覧会を開催した。
＜店舗外観＞
キャンバスベースは、事業・販路拡大を目指す事業者を支援する新たなプラットフォーム。シンプルな内装デザインが特徴で、可変式の什器やデジタルサイネージ、販売に必要な備品を全て東急側が用意し、歩合賃料制にて出店が可能な区画となっている。契約条件は「武蔵小杉駅」構内の1号店（24年3月開業）と変わらないという。
今回も1号店同様、全国各地から出店希望者を募集しているが、流行に敏感な顧客が集まる渋谷の立地特性上、よりトレンディな商品を扱う事業者を集めたい考え。渋谷のポップなイメージに合わせて、ロゴにピンク色を配した（武蔵小杉の1号店は青）。
通常のポップアップと異なり、東急側が事業者に対して「伴走支援」をするという特徴がある。出店前には、店舗運営に関するアドバイスを施し、出店期間中には、商品のモニター調査、フィードバックなどを行う。出店後は営業概況を面談で振り返る。将来的には、東急グループの商業施設にある賃貸区画やイベントスペース、スーパー、ECなどへの出店につなげていく。
＜出店者の小川社長（左）、TMDの野村グループ長＞
TMD営業本部の野村高明 リーシンググループ長は「東急グループとしての最重要拠点である渋谷に2号店を出店できた。渋谷という立地をフックにして、新たな事業者との出会いを狙う。東急線沿線で、お客様から大変評価いただいている方たち（事業者）と共に、沿線を盛り上げていくことにしっかりと取り組みたい」と語る。
東急グループは渋谷を中心としたエリア戦略を推進しており、その中でも渋谷・自由が丘・二子玉川の3地点を結ぶ「プラチナトライアングル」を沿線重点エリアの1つとして掲げているという。
キャンバスベースの今後の出店計画も、現時点ではトライアングル内の地域で検討中。現在は物販中心だが、事業の幅を広げることを見据え、飲食に対応できる設備の導入も視野に入れている。
なお、武蔵小杉の1号店では、これまでに全国各地の510の事業者と出会い、これをきっかけに49の事業者の販路拡大の伴走支援を実施してきた。現在、東急の運営する商業施設やスイーツ専門店事業「MY SWEETS」への出店に加え、グループが運営する物件への提案・展開につながった事例は既に11件に上るという。
＜キャンパスベース限定おはぎ＞
世田谷の桜新町に本店を構えるおはぎ専門店「タケノとおはぎ」が、新店のオープニングを飾る。以前から東急と縁があり、キャンパスベース1号店にも出店。1号店のオープン時に、全品完売を記録した人気店だ。
同店代表の小川寛貴社長は「従来の単発のイベントでは、1回のフェアで関係が終わる。だが東急さんは『今度はこういうお客さん・街に届けましょう』という話をつなげてくれる。
我々は、なかなか催事の出店先を選べないし、呼ばれたら行くことが多い。一緒に道を作って頂ける部分が心地良く、信頼できる。（キャンパスベース）2号店の最初のオープンも是非やらせて頂きたいと思った。
渋谷の街は、武蔵小杉とは客層が異なる。外国のお客様や幅広い年齢層の方が集まり、今のトレンドが一番反映される場所だと思う。商品の認知度も上げやすい」と経緯を述べた。
「タケノとおはぎ」は、10月2日～5日、8日～12日のスケジュールで出店。日替わりで7種のおはぎ（単品税込226～410円ほど）を販売する。今回のキャンパスベース出店に合わせて、ピンクのガーベラなどの花を模した「限定おはぎ」（予約販売のみ。10月1日時点受付中、3780円）も用意した。
このほか2号店では年内、カヌレやスコーンなどのスイーツ物販が順次出店する予定となっている。
■Canvas βase SHIBUYA
開業日：2025年10月2日
所在地：東京都渋谷区道玄坂2-2-1 しぶちか（渋谷地下街）
店舗面積：15.39m2（4.65坪）
営業時間：10時～19時※事業者により異なる
取材・執筆 古川勝平
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