くら寿司 決算/10月期売上は過去最高更新も、営業利益は4.2%の減益に
2025年12月12日 17:04 / 決算
くら寿司が12月10日に発表した2025年10月期決算によると、売上高2451億900万円(前年同期比4.3%増)、営業利益54億6000万円(4.2%減)、経常利益61億7900万円(0.7%減)、親会社に帰属する当期利益36億600万円(11.8%増)となった。
売上は過去最高を更新したが、営業利益と経常利益は減益となった。
セグメント別では「国内」の売上高は1767億4000万円(1.4%増)。「極上かに」「新物うに」などのフェアや、「鬼滅の刃」「LINE FRIENDS」とのコラボキャンペーンが奏功し、売上は過去最高となった。一方で、経常利益は50億3000万円(23.4%減)と大幅減となった。
国内の既存店売上は順調に推移。特に「ちいかわ」のコラボキャンペーンは客数増に貢献した。過度な値下げを行わず、フレキシブルな商品設計により客単価は上昇している。
「北米」の売上高は421億300万円(17.4%増)。積極的な新規出店を継続していることや米国でも人気の「鬼滅の刃」などのコラボ企画の展開により2桁増収で過去最高売上を更新した。
利益面は一般管理費の継続した抑制などにより、経常利益は経常利益1億1400万円(前年同期は経常損失10億4100万円)と黒字化した。
「アジア」の売上高は265億9800万円(5.9%増)、経常利益は11億5900万円(26.6%増)と増収増益となっている。
出店戦略では、新規出店は24店舗(日本7店、米国15店、アジア2店)。リブランディングしたプレミアム回転寿司「無添蔵 中目黒店」は、5月29日のオープン以降多くの顧客が来店している。
次期は、売上高2570億円(4.9%増)、営業利益50億円(8.4%減)、経常利益52億円(15.8%減)、親会社に帰属する当期利益30億円(16.8%減)を見込んでいる。
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