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阪急電鉄は4月25日、神戸阪急ビル東館を2021年の竣工を目指して建替えると発表した。
神戸阪急ビル東館は、阪神・淡路大震災後、1995年12月に駅機能の復旧に合わせて、暫定的な建物として開業し、その後、本格的な建替計画の検討と関係機関との協議を進めてきたが、25日、神戸市の都市景観審議会で計画概要が報告された。
神戸の中心地に相応しいランドマークとなるよう、三宮地区の一層の魅力度向上にむけ、計画の実現に取り組む。
計画地は神戸の中心地である三宮地区にあり、阪急神戸三宮駅のほか、阪神神戸三宮駅、神戸市営地下鉄三宮駅、JR三ノ宮駅、ポートライナー三宮駅が近接する鉄道交通網の結節点に位置する。
計画では、駅の整備を一体的に行い、神戸市営地下鉄との乗り換え利便性の向上や公共的空間の創出を図るとともに、旧神戸阪急ビル東館のデザインをビルの低層部で再生する。
ビル内には、商業施設、オフィスのほか、阪急阪神ホテルズが展開する宿泊主体型ホテル「REMM(レム)」が入居する予定で、神戸を訪れるビジネス客や旅行者のホテル需要に対応する。
最上階となる29階に展望フロアを整備し、港街神戸の魅力ある景観を楽しめる空間を提供するとともに、4階から15階を占めるオフィスフロアの最上階には神戸市が検討している産学交流拠点も誘致する方針だ。
1936年3月に、神戸本線の延伸にあわせて、神戸駅(現在の阪急神戸三宮駅)と一体で建設した神戸阪急ビル東館は、1995年1月の阪神・淡路大震災により被災・解体するまで、60年近くにわたって、神戸・三宮のシンボルとして親しまれてきた。
施設概要
所在地:神戸市中央区加納町4-2-1
敷地面積:約7100m2
延床面積:約2万8500m2
階数:地下3階、地上29階
高さ:約120m
主な用途:ホテル、オフィス、商業施設、駅施設など
商業施設:地下2階~地上3階
商業施設延床面積:約5300m2
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