ダスキン／シンガポール進出、現地企業とマスターFC契約3年で9店以上展開

2023年02月01日 15:30 ／海外

ダスキンは2月1日、アジアで8地域目の海外展開としてシンガポールに初進出すると発表した。シンガポールで最大の和食レストランチェーンを展開するRE＆S Enterprises Pte Ltd.と2022年11月18日に締結したミスタードーナツ事業のマスターフランチャイズ契約に基づき、5月21日にRE＆S社によるシンガポール1号店となる「ミスタードーナツJUNCTION8（ジャンクションエイト）ショップ」をオープンする予定だ。

＜シンガポールに進出＞

ダスキンの大久保裕行代表取締役社長執行役員は、「アジアの情報・人流・ビジネスのハブとして注目されるシンガポールへ進出することで、海外の既存出店地域へ波及効果が見込めるとともに、成功事例をつくることでダスキンの海外展開を加速したい」とシンガポール進出への意気込みを述べた。シンガポールでは、年内2号店をオープンする予定で、3年で9店舗以上の展開を目指す。

ダスキン中期経営方針2022の基本方針に基づく3つのテーマのひとつ「事業ポートフォリオの変革」では、“新しい成長機会への投資”として、M＆A・R＆D投資の積極化とあわせて、海外戦略を打ち出している。

その海外戦略の第1弾として、約6800億円の外食市場が存在し、持ち帰り・デリバリーの需要も高く多様な食文化があるアジア有数の先進国「シンガポール」でのミスタードーナツ展開を検討していた。そこで、シンガポールで和食専門のフードサービス事業を30年以上運営実績があり、飲食ビジネスに精通しているRE＆S社とマスターフランチャイズ契約を締結した。

＜テストマーケティング＞

2022年7月15日～8月14日にシンガポールで実施したテストマーケティングでは、5時間の行列ができるなど、好評だったという。RE＆S社のLim Shyang ZhengCOOは、「テストマーケティングが終わってから約6カ月が過ぎたが、未だにミスタードーナツは、いつシンガポールに戻ってくるのかという問い合わせがある。5月にオープンする1号店の成功を確信している」と述べた。

＜シンガポール1号店のイメージ＞

シンガポールの人は、甘いものをよく食べる傾向があるが、日本人よりは控えめな甘さを好むという。海外を含めたドーナツブランドの中で、日本のミスタードーナツの味わいは、控えめな甘さであるため、日本と同等の原材料を使用した、日本でも販売している人気の定番ドーナツ約20種類を販売する予定だ。まずは、日本のドーナツを販売し、将来的には、現地のスイーツメニューを生かしたシンガポール独自メニューの開発も検討している。

日本と同じ味わいを再現するため、研修1号店オープン前にRE＆S社のスタッフが日本のミスタードーナツカレッジで事前研修を行い、ミスタードーナツの基本理念やドーナツ製造を学ぶ予定だ。安全安心で高品質の商品・サービスをシンガポールの人々に提供するという。

＜大久保社長（左から2人目）とShyang ZhengCOO（右端）＞

■店舗概要
ショップ名：ミスタードーナツJUNCTION8（ジャンクションエイト）ショップ
オープン日：2023年5月21日（日）予定
住所：9 Bishan Place, #02-27A Junction8, Singapore 579837
営業時間：10時～22時
店舗形態：テイクアウト専門店
取扱商品：ドーナツ