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ライフ/改装効果、巣ごもり需要増で3~11月増収増益

2021年01月12日 12:00 / 決算

ライフコーポレーションが1月12日に発表した2021年度2月期第3四半期決算によると、営業収益5683億1400万円(前年同期比7.2%増)、営業利益211億5000万円(158.5%増)、経常利益217億5000万円(149.4%増)、親会社に帰属する当期利益144億2600万円(164.9%増)となった。

売上面は、改装効果や新規店舗、巣ごもり・内食需要の強さのみならず、おいしさを追求した各種商品施策の成果が寄与し増収だった。

利益面では、販管費は、売上拡大に伴う人員増に加え、新型コロナウイルスの感染リスクと向き合いながら業務に取り組む従業員への緊急特別感謝金支給などにより人件費が増加。物件費も感染症対策費用、店内改修、配送運賃により増加した。しかし、売上総利益の増加がコスト全体の増加を大きく上回ったため、大幅な増益を計上している。

主な取組として、感染防止につながるキャッシュレス決済の推進、惣菜・ベーカリーのバラ売り・試食提供の中止による衛生管理の徹底にもいち早く着手した。

学校の一斉休校、外出自粛に伴う観光客の減少の影響を受けた生産者、メーカーへの協力とフードロス防止の観点から、学校給食用の牛乳や銘産菓子の販売、産地応援セールを実施した。

また、近畿圏における商品供給力を質・量ともに高めるため、精肉加工に特化した堺プロセスセンターを3月に開設した。

さらに、昨年から出店を始めたAmazonプライム会員向けサービス「Prime Now」の配送地域を、東京23区と都下4市に拡大、近畿圏も大阪市の21区と府下3市に拡大。配送エリアのAmazonプライム会員は、ライフが取り扱う商品をAmazon.co.jp(Webサイト、Amazonショッピングアプリ)から注文が可能になるなど、ネットスーパー事業を強化している。

新規店舗としては、兵庫県西宮市に西宮北口店(5月)、夙川店(8月)、阪神鳴尾店(9月)、大阪府大阪市に中崎町駅前店(11月)の4店舗を出店するとともに2店舗を閉鎖した。

既存店舗の宝ヶ池店、武蔵小山店、高津新作店、石神井公園店、水元店など合計18店舗で顧客ニーズの変化に対応した改装を行っている。

通期は、営業収益7630億円(6.8%増)、営業利益240億円(72.9%増)、経常利益250億円(71.7%増)、親会社に帰属する当期利益160億円(104.2%増)を見込んでいる。

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