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J・フロントリテイリング/3~5月休業の反動などで大幅な増収増益

2022年06月30日 11:10 / 決算

J・フロントリテイリングが6月30日に発表した2023年2月期第1四半期決算によると、売上収益819億500万円(前年同期比10.5%増)、営業利益75億6000万円(前期は38億1900万円の損失)、税引前利益68億5600万円(前期は44億1300万円の損失)、親会社に帰属する当期利益59億7400万円(前期は30億6200万円の損失)となった。

前年の店舗休業等の反動影響も加わり、売上収益は大幅増収、事業利益は大幅増益、営業利益は前年の休業に伴う費用、ヌーヴ・エイの株式譲渡に伴う損失計上などの反動もあり大幅増益だった。

百貨店事業は、売上収益が前年同期比22.9%増の488億1200万円、営業利益は22億6300万円(前年同期は39億7900万円の損失)。

売上収益は、まん延防止等重点措置が解除された以降、各地域での人流回復に加え、各店での改装効果や集客催事等の実施、また前年の店舗休業等の反動もあり、入店客数・総額売上高ともに大きく改善したことから大幅増収、事業利益・営業利益も大幅増益となっている。

SC事業の業績は、売上収益が前年同期比4.4%減の131億8100万円、営業利益は28億8000万円(前年同期は9億5500万円の損失)。売上収益は、百貨店事業と同様に、期初はまん延防止等重点措置による影響が残ったものの、旗艦店を中心とした戦略改装や新規の大型プロモーションによる集客効果に加え、前年の店舗休業等による反動もあり、入店客数・テナント取扱高は大幅に改善した。一方、前年同期比では、前年6月のヌーヴ・エイの株式譲渡に伴う影響により減収だった。

営業利益は、売上収益の改善に加え、前期に計上した同株式譲渡に伴う損失の反動、エンターテインメント事業における補助金受け入れ等により、前年実績に対し大幅増益となっている。

デベロッパー事業の業績は、売上収益が前年同期比14.6%増の133億4500万円、営業利益は前年同期比18.1%増の10億3400万円。

売上収益は、主に、建築内装業において、ホテル等の外部工事の減少があったものの、パルコスペースシステムズにおけるグループ内外工事や施設管理業務の増加などにより増収、事業利益・営業利益についても前年実績に対し増益となった。

通期は、売上収益3700億円(11.6%増)、営業利益210億円(123.9%増)、税引前利益175億円(182.7%増)、親会社に帰属する当期利益115億円(166.1%増)を見込んでいる。

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