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良品計画/8月期、営業収益は過去最高も円安・輸送費高騰などで営業減益

2022年10月13日 13:20 / 決算

良品計画が10月13日に発表した2022年8月期決算によると、営業収益4961億7100万円(前年同期比9.4%増)、営業利益327億7300万円(22.8%減)、経常利益372億1400万円(18.0%減)、親会社に帰属する当期利益245億5800万円(27.6%減)となった。

<無印良品の店舗>
無印良品の店舗

営業収益は、国内外における新規出店に伴う店舗数の増加により、過去最高の実績となったものの、国内および中国大陸における既存店の売上は伸び悩んだ。また、衣服・雑貨の販売苦戦のほか、急激な円安および輸送費高騰の影響等により、営業総利益が伸び悩み、営業利益を始め経常利益等は減益となった。

期末における無印良品(ライセンスドストアを含む)の店舗数は国内493店舗、海外579店舗となり、国内外計1072店舗だった。国内では、地域に根付いた食品スーパーマーケットとの隣接店を中心に45店舗を出店するとともに、海外では、中国大陸、タイ等において49店舗を出店し、店舗網の拡充を図った。

国内事業の営業収益は3081億1400万円(3.7%増)、セグメント利益は152億7300万円(46.5%減)と、増収減益となった。出店が順調に進んだ一方、衣服・雑貨を中心に売上が伸び悩み、既存店売上高前年比(EC含む)は4.6%減となった。衣服・雑貨の販売低迷による在庫処分、急激な円安および輸送費上昇に伴う調達コスト増大等により、営業総利益が伸び悩み、営業利益は減益となった。

東アジア事業の営業収益は1392億2700万円(10.9%増)、セグメント利益は221億5400万円(3.6%減)と、増収減益となった。中国大陸では、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、経済活動に影響が生じたことにより、増収減益だった。特に第3四半期に、上海、深圳、北京等を中心に最大で約100店舗が店舗休業および営業時間の短縮を余儀なくされるなど、店舗運営に大きな支障が生じ、既存店売上高前年比(EC含む)は11.6%減にとどまった。そのほか、台湾、香港は増収増益となった一方、韓国は増収減益だった。

東南アジア・オセアニア事業の営業収益は220億1600万円(63.2%増)、セグメント利益は24億7500万円(207.5%増)と増収増益なった。タイ、マレーシア等においては、経済活動が回復したことで、売上も大幅に伸長し、増収増益となった。

欧米事業の営業収益は268億1300万円(52.2%増)、セグメント損失は8億5600万円(前期は21億700万円のセグメント損失)だった。北米、欧州ともに経済活動の再開により売上が伸長し、営業損失も縮小した。

次期は、営業収益5850億円(17.9%増)、営業利益340億円(3.7%増)、経常利益326億円(12.4%減)、親会社に帰属する当期利益213億円(13.3%減)を見込んでいる。

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