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アークス/3~8月当期利益7.9%減、人件費・水道光熱費が大幅増

2022年10月18日 10:50 / 決算

アークスが10月14日に発表した2023年2月期第2四半期決算によると、売上高2812億4900万円、営業利益74億900万円(前期は83億7300万円の利益)、経常利益82億4900万円(10.8%減)、親会社に帰属する当期利益55億1900万円(7.9%減)となった。

アークス

既存店売上高は対前年同期比0.1%減、物価高騰による来店頻度の落ち込みにより客数が同2.4%減少した一方で、客単価は2.4%増だった。

既存店の客単価内訳は、1点単価が対前年同期比3.1%増、1人当たり買い上げ点数は0.7%減となっている。

売上総利益率は前年同期とほぼ同水準の24.7%を確保した一方、販管費率はベースアップに伴う人件費の増加、水道光熱費の大幅な増加により前年同期比0.6ポイント上昇の22.1%となり、利益面では減益を計上した。

営業面は、グループにおいてプライベートブランド商品と位置付けている「CGC商品」の販売強化、商品棚割りの構成見直しなどを推進したほか、新日本スーパーマーケット同盟にて共同販促や商品開発に取り組み、物価高騰対策や他社との差別化を図っている。

新基幹システムの利活用をさらに推進しグループ全体で在庫水準の適正化、値引き・廃棄ロスの管理を強化することで、さらなるコスト削減を進めている。

販売費および一般管理費は、電気料など水道光熱費の高騰に対応するため、エネルギー監視システムの導入、照明、冷凍・冷蔵ケースの運用管理の見直し、調光機能付きLED照明の導入、冷凍・冷蔵ケースのリーチイン化を推進し、電力使用量の削減に取り組んでいる。

店舗面では、ラルズにて「ラルズマート伏古店」「スーパーアークス菊水店」、ユニバースにて「ユニバース上北町店」、ベルジョイスにて「ジョイス宮古千徳店」、福原にて「フクハラ大樹店」、東光ストアにて「東光ストア行啓通店」「TSUTAYAあいの里店」の合計7店舗の改装を実施した。

また、ベルジョイスの「ビッグハウス北上店」を「スーパーアークス北上店」へ、道北アークスの「ベストプライス永山中央店」を「スーパーアークス永山中央」へ、業態変更を伴う改装を行った。なお、9月に新規出店した「スーパーアークス千代台店」(道南ラルズ)への移転のため「ラルズマート日乃出店」を8月に閉鎖した。下期は改装を10店舗、新店は前述の「スーパーアークス千代台店」を含めて2店舗、閉店は2店舗を予定しており、店舗のスクラップ&ビルドを一層進めている。

通期は、売上高5630億円、営業利益159億円、経常利益173億5000万円(0.3%増)、親会社に帰属する当期利益109億円(5.8%増)を見込んでいる。

2023年2月期の期首より「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号、2020年3月31日)を適用しており、上記の業績予想は当該会計基準等を適用した後の数値となっている。比較対象となる会計処理方法が異なるため、売上高および営業利益の前期の実績値に対する増減率は記載してない。

経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益は当該会計基準適用による影響が軽微であるため、対前期増減率を記載している。

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