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クオールHD/4~9月は薬価改定・調剤報酬改定などで増益減益

2022年11月08日 10:30 / 決算

クオールHDが11月4日に発表した2023年3月期第2四半期決算によると、売上高824億5900万円(前年同期比0.8%増)、営業利益40億2200万円(3.7%減)、経常利益41億7400万円(2.3%減)、親会社に帰属する当期利益23億6600万円(3.6%減)となった。

<クオール>
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保険薬局事業の売上高は755億5700万円(0.3%増)、営業利益は50億5600万円(2.4%減少)となった。

保険薬局事業は、M&A、新規出店及び在宅・施設調剤の推進による規模の拡大、コスト構造改革による利益の最大化、次世代薬局等のデジタル化による患者の利便性向上に取り組んだ。第2四半期連結累計期間において、出店状況は、新規出店10店舗、事業譲受による取得1店舗の計11店舗増加した一方、閉店により8店舗減少した結果、事業全体で店舗数は837店舗となった。今後も付加価値の高い薬局を展開していくために、戦略的な新規出店やM&Aにより規模の拡大を図った。

薬局運営では、前期より新たな事業の柱としている在宅・施設調剤において、在宅調剤の全店実施に向けて取り組むとともに、在宅専門店舗を積極的に展開し、社会的ニーズに対応すべく推進した。また、2022年4月から、処方箋事前予約や健康情報をLINEで提供するサービス「クオールおくすり便」を開始し、即日配送等のさらなる機能充実を図り、利便性の向上や利用者数の増加につなげた。

業績は、前期に実施したM&Aや新規出店の寄与と、在宅・施設調剤の推進により受付回数が増加したものの、新型コロナウイルス感染症第7波により感染者数が急増したことに伴い、社内体制の整備に時間を要した。また、薬価改定及び調剤報酬改定の影響があったことにより、薬剤料単価及び技術料単価が減少したが、足元の受付回数は増加した。

通期は、売上高1800億円(8.3%増)、営業利益120億円(21.8%増)、経常利益120億円(18.9%増)、親会社に帰属する当期利益65億円(18.4%増)を見込んでいる。

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