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ニトリHD/4~12月、キャンペーン好調で増収も円安進行で減益

2022年12月23日 10:50 / 決算

ニトリHDが12月23日に発表した2023年3月期第3四半期決算によると、売上高6317億6900万円(前年同期比4.2%増)、営業利益950億4700万円(12.0%減)、経常利益975億6400万円(11.7%減)、親会社に帰属する当期利益665億3500万円(12.2%減)となった。

<ニトリ>
ニトリ

国内の営業概況としては、第3四半期連結累計期間において、ニトリ27店舗、デコホーム24店舗と積極的な出店を進めた。なかでも、ニトリ目黒通り店及びニトリ池袋サンシャイン60通り店は、実際の部屋をイメージした部屋型プレゼンテーションを多数展開した都内の旗艦店としてオープンした。7月には、早い時間帯に買い物をしたいというお客の声に対応し、353店舗において開店時間を午前11時から午前10時に繰り上げした。また、生活応援キャンペーンとして、家具の無料配送や一部商品のお試し価格での提供を行い、好評だった。販売費及び一般管理費は、物流の効率化による発送配達費の削減などを行い、経費の抑制に努めた。しかしながら、急激な円安の進行や原油高に起因する輸入コストの上昇等により売上原価が増加した結果、営業利益は前年に対し下回る結果となった。

第3四半期連結累計期間における販売実績は、横向き寝がラクなまくら「ナチュラルフィット」、背もたれとフットレストをそれぞれ好みの角度に調整できる電動本革リクライニングパーソナルチェア「2モーターLE01」などの売上が好調に推移した。また、昨年から好評のニトリオリジナルのエアコン等の家電商品は、無料配送キャンペーンを実施するなど、より多くのお客が購入できるように努めた。

新しい買い方の提案に関する取り組みとしては、前連結会計年度に開始した「インスタライブ」に加え、お客とのコミュニケーションをより密に取れる「ニトリライブ」をグループのECサイト内に公開し、週2回配信を行った。また、自宅にいながら無料で窓まわりの商品購入に関する相談ができる「カーテンオンライン相談サービス」を開始した。このサービスでは、カーテン、ロールスクリーン、ブラインド等の商品の提案だけでなく、採寸に関する案内も行った。11月からはニトリネット内に、気になるインテリアが自宅の部屋に合うか、色や柄の組み合わせを確かめた上で買い物ができる「お部屋deコーディネート」を導入した。引き続き、オンラインとオフラインの融合施策を推進し、お客との継続的な関係性の構築と、買い物利便性の向上に努める。

通期は、売上高9636億円(18.7%増)、営業利益1506億円(8.9%増)、経常利益1530億円(7.9%増)、親会社に帰属する当期利益1040億円(7.5%増)を見込んでいる。

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