丸井グループ/3月期グループ総取扱高3兆9573億円、2期連続の増収増益
2023年05月10日 16:58 / 決算
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丸井グループが5月9日に発表した2023年3月期決算によると、売上高2178億5400万円、営業利益387億7100万円(5.4%増)、経常利益363億6400万円(2.3%増)、親会社に帰属する当期利益214億7300万円(20.7%増)となった。
グループ総取扱高は3兆9573億円(17%増)、フィンテックのカードクレジット取扱高が全体をけん引したことで、過去最高となった。売上収益は2179億円(4%増)、営業利益は388億円(5%増)、当期利益は215億円(21%増)と2期連続の増収増益となる。
営業利益増減の主な特殊要因としては、前期は販管費のうち、新型コロナウイルスの感染拡大にともなう緊急事態宣言の発令による店舗の休業期間等に係る固定費を特別損失へ振替えたが、当期は休業期間等がなく、固定費の特別損失へ振替えていないため販管費が増加し、営業利益が11億円減少。債権流動化による債権譲渡益(64億円)が前年に比べ8億円増加し、償却額・費用等(60億円)が11億円増加したため、営業利益が3億円減少した。
特殊要因を除いた実質的な営業利益は34億円の増益となる。
小売セグメントは、新型コロナウイルスの感染拡大防止に向けた店舗の休業等がなかったことや行動制限の緩和などで、客数が前年を大幅に上回ったことから取扱高が増加し、営業利益は2期連続の増益となった。店舗をオンラインとオフラインの融合のプラットフォームと位置づけ、リアルならではの価値創出を目指し、D2Cブランドやネットサービスなどの体験型テナントを導入。各店舗でアニメ、ゲーム、食、コスメなどのイベントが来店動機となる「イベントフルな店」への転換も推進した結果、非物販カテゴリーのテナント面積構成は56%となった。
ECについては、店舗と連動したイベント型ECの拡大に加え、Web系の専門人材を拡充し、ECサイトのUIとUX改善に取り組んだ。結果、ECサイトの訪問数と取扱高が5四半期連続で前年を上回り、EC取扱高は206億円(11%増)となっている。
フィンテックセグメントでも、新型コロナウイルスの感染拡大による行動制限の緩和などで、トラベル&エンターテイメントが高伸長したことに加え、戦略的に進めている「家計シェア最大化」の取り組みにより、家賃や公共料金などの定期払いも堅調に推移。カードクレジットの取扱高は過去最高の3兆6230億円(18%増)となった。
エポスカードの新規会員数は74万人、期末会員数は過去最高の731万人。商業施設での入会、ネット入会がどちらも回復傾向にあることに加え、家賃保証をきっかけとする入会も順調に推移した。店舗でのイベントやファンクラブサイトの運営、アニメカードの強化など、独自性の高い取り組みをグループで推進し、ロイヤルティの高い会員の拡大を目指す。
次期は、売上高2340億円、営業利益455億円(17.4%増)、経常利益425億円(16.9%増)、親会社に帰属する当期利益260億円(21.1%増)を見込んでいる。
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