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良品計画/9~5月、国内事業が円安などで苦戦し増収減益

2023年07月07日 10:30 / 決算

良品計画が7月7日に発表した2023年8月期第3四半期決算によると、営業収益4357億9700万円(前年同期比17.5%増)、営業利益226億7200万円(8.7%減)、経常利益241億3300万円(15.5%減)、親会社に帰属する当期利益186億8200万円(6.6%減)となった。

<無印良品>

国内事業の営業収益は2618億6600万円(10.5%増)、セグメント利益は50億4300万円(61.0%減)と、増収減益となった。営業収益は、生活圏への出店を積極的に進めたことにより、増収だった。一方、円安および原材料高の影響により、営業総利益が伸び悩んだほか、出店経費や商品マーケティング費用の増加等により、営業利益は減益となった。こうした状況の中、2023年1月から2月にかけて実施した一部商品の価格改定以降、営業総利益の改善が進み、第3四半期会計期間の業績は増益に転じた。

東アジア事業の営業収益は1247億2600万円(25.5%増)、セグメント利益は226億6600万円(50.3%増)と、増収増益となった。中国大陸では、第1四半期は新型コロナウイルスの感染拡大の影響により、店舗運営に大きな支障が生じたが、2023年1月以降、経済活動の再開により、売上が回復したことで、増収増益だった。そのほか、台湾、香港、韓国も増収増益を確保した。

東南アジア・オセアニア事業の営業収益は230億5200万円(51.0%増)、セグメント利益は33億4600万円(114.4%増)と、増収増益だった。現地の文化や気候に合わせて独自に開発したアセアン向けの商品が現地のお客の支持を得て、タイ、マレーシアを始めとする東南アジア各国の売上が好調に推移し、大幅な増益となった。

欧米事業の営業収益は261億5200万円(37.0%増)、セグメント利益は23億4300万円(前期は8億3000万円のセグメント損失)となった。北米、欧州ともに売上が伸長し、増収増益となった。なかでも、北米は店舗運営力の強化を図ったことで、業績が好調に推移した。

期末における無印良品(ライセンスドストアを含む)の店舗数は国内555店舗、海外617店舗となり、国内外計1172店舗となった。国内では、地域に根付いた食品スーパーマーケットとの隣接店を中心に65店舗を出店、海外では、中国大陸、台湾、タイ等に48店舗を出店し、店舗網の拡充を図った。

通期は、営業収益5850億円(17.9%増)、営業利益300億円(8.5%減)、経常利益297億円(20.2%減)、親会社に帰属する当期利益186億円(24.3%減)を見込んでいる。

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