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ロイヤルHD/上半期で4年ぶり経常黒字、コロナ前の水準に回復

2023年08月09日 16:36 / 決算

ロイヤルホールディングスが8月8日に発表した2023年12月期第2四半期決算によると、売上高645億6800万円(前年同期比36.3%増)、営業利益25億2000万円(前期は7億3900万円の損失)、経常利益20億3600万円(前期は4億4000万円の損失)、親会社に帰属する当期利益14億8100万円(前期は6億6800万円の損失)となった。

<ロイヤルホスト光が丘IMA店>

売上高は、外食および宿泊需要の回復に伴い、各事業セグメントで好調に推移。ハイウェイロイヤルの連結子会社化に伴い54億円の増収効果があった。経常利益は、既存店の増収や収益性の改善などにより、対前期比較で大幅な増益になっている。5四半期期間連続での経常黒字だが、前年同期(2022年4月~6月)の経常利益は助成金収益計上を含む。このため、第2四半期期間としては、実質的に4年ぶりの経常黒字となり、コロナ禍前の水準に回復した。

既存店売上高のうち、「ロイヤルホスト」「てんや」については、2022年10月以降、9カ月連続で2019年の水準を超えた。ディナーレストランを含む「その他外食」についても堅調な推移を見せ、コロナ禍の影響を色濃く受けた「空港ターミナル店舗」についても2019年の水準まで持ち直した。

仕入コストについては、通期で28億円増の見込み。引き続き、主要食材の米国産牛肉で仕入価格の高騰を予想しているが、エネルギー価格の安定や政府補助金により、光熱費のコスト増は一服したという。各事業ラインにおいて、高付加価値商品の開発、提供を継続。鶏卵の供給は改善に向かい、一部製品(洋菓子等)で生産を再開している。

セグメント別損益について、外食・コントラクト・ホテル・食品の主要事業セグメントは対前期比較で増収増益。ホテル事業と食品事業は前期経常赤字から黒字に転換し、特にホテル事業は34.1%増の大幅増益となった。コントラクト事業は、ハイウェイロイヤルの連結子会社化で89.0%増と大幅な増収になっている。地域間移動の再開や訪日外国人客の増加が下支えし、空港ターミナルや高速道路店舗、リッチモンドホテルなどで業績回復が顕著となった。

通期は、新型コロナウイルスの感染法上の分類が5類に移行したことを受けて、売上高が想定を上回る推移となり、利益予想は持続的な成長に向けた設備投資や人的資本投資を勘案したことから、業績予想を上方修正した。

売上高30億円増の1340億円(28.8%増)、営業利益8億円増の52億円(137.2%増)、経常利益10億円増の40億円(85.5%増)、親会社に帰属する当期利益8億円増の36億円(30.7%増)を見込んでいる。

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