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ロイヤルホスト/練馬区「光が丘IMA」に約4年ぶりの新店、省人化推進

2023年04月24日 18:30 / 店舗レポート

ロイヤルグループで外食事業を担うロイヤルフードサービスは4月25日、練馬区の商業施設「光が丘IMA」東館2階に、直営店としては約4年ぶり、東京の郊外型直営店としては約9年ぶりの新店となる「ロイヤルホスト光が丘IMA店」をオープンする。24日、報道向け内覧会を開催した。

<ロイヤルホスト光が丘IMA店>
ロイヤルホスト光が丘IMA店

生田直己社長は、「コロナ禍では、人の流れがない中で、非常に厳しい局面もありましたが、お客様が来られた姿を見た時に、創業者の江頭匡一が育てた言葉『地域に根ざすレストラン』を改めて感じた次第であります。光が丘という地で、地域に根ざすレストランを目指します」とあいさつした。

<生田社長>
生田社長

ロイヤルホストでは、2009年から3年~4年をワンクールとして、既存店の改装を行っている。リブランディングでは、店休日導入、営業時間短縮、クルーの定着化を目指した「働き方改革」、IT活用による生産性の向上、リクルートスキームの変革、スタンバイ作業の見直しによる「効率性向上」、商品の高付加価値戦略、改装推進、ピークタイムの増員による「価値創造」をキーワードとした。郊外ロードサイドの店舗を改装するとともに、銀座に「銀座インズ店」をオープンするなど、都心型好立地への出店もした。

2009年~2012年に実施した第1クールでは、都会的で明るい内装で、「プライベート感」いままでにないロイヤルホストを目指した。2013年~2016年に実施した第2クールでは、女性思考・クラシカルをテーマに、「原点回帰」として40代女性をメインターゲットに、明るく女性らしいデザインとして、ボタニカルやストライプを内装に取り入れた。2017年~2019年に行った改装では、コンテンポラリーをテーマに、現代の感性をデザインに取り入れた、ホスピタリティ改装を推し進めた。2021年から開始した第4クールでは、ブランドポジション確立を目指し、新たな施策を取り入れた。

<客席>
客席

生田社長は、「2020年以降は、単にデザインを変えるだけでなく、より機能性や生産性を上げ、品質が上がる取り組みを重視した。また、個室空間を用意し、特別感のある空間も用意した。さらに、ロイヤルホストの価値を、より分かりやすく伝えるために、ちょっとアッパーな、ホテルのラウンジを意識したドリンクバーを取り入れた」と光が丘店の特長を解説した。

新型ドリンクバーは、従来のドリンクバーよりラインアップを増やし、新型コーヒーマシンを導入した。非接触型ジュースディスペンサーを備えたほか、ティーバッグも約20種類程度を用意。果汁100%ジュース、バンホーテンココアなど、常時30種類程度のドリンクを提供する。

<ドリンクバー>
ドリンクバー

また、ロイヤルホスト事業部長の川勝邦弘事業部長は、「光が丘店の客席数は102席と平均的な店舗よりも少し少なくした。1名、2名の来店客が増えることに対応した。一方で、週末に三世代の家族で来店するお客にも対応するため、6名、7名に対応できるレイアウトを採用した」と客席の特長を説明した。

<川勝事業部長>
川勝事業部長

客席では、テーブルサイズを拡張し、居住感を高める作りにし、店内での滞在時間が長くなっても快適に過ごせる空間を提供する。

また、客席には、タブレット端末を配置し、タブレットから直接オーダーができる仕組みを採用した。タブレット端末を活用してオーダーを取ることで、オーダーのミスを無くすとともに、オーダー業務以外の接客サービスの充実を目指す。

<タブレット端末>
タブレット端末

また、生産性向上の施策として、厨房に新型機器を導入した。これまでも、オートフライヤーなど、調理時間と温度を極力安定させる機材を投入してきた。今回は、新たに、2段式コンベアーオーブン、スチーマー、ライスロボ、キッチンディスプレイ、グラスディッシュウォッシャー、電解水、恒湿高湿庫、を新たに導入した。

<2段式コンベアーオーブン>
2段式コンベアーオーブン

今回、初めて2段式コンベアーオーブンを導入したことで、料理の提供時間の改善、品質安定・生産性向上を目指す。また、蒸気解凍により調理時間を短縮するスチーマーは、時間管理を自動化することにより、商品の品質がより安定するという。

<スチーマー>
スチーマー

ライスロボは、自動計量による作業のばらつきを減らし、盛り付け作業の短縮により、1日あたり0.5時間の作業時間を削減する。また、従来は紙の伝票で管理していたオーダーをキッチンディスプレイで管理することで、オーダーミスを削減。オーダーを暗記する必要がなく、従来よりも調理業務マスターに集中できる環境を整えた。

<ライスロボ>
ライスロボ

従来、次亜塩素酸で殺菌をしていた生野菜については、薬剤の希釈間違えや従業員の肌荒れリスクを避けるため、電解水を導入。品質向上と職場環境の改善を図った。

<電解水>
電解水

また、サラダをより新鮮な状態で提供するために、「恒湿高湿庫」を導入。温度と湿度を管理できる冷蔵設備で、ラップをすることなく、シャキシャキのサラダを提供する仕組みを確立した。

<恒湿高湿庫>
恒湿高湿庫

食器洗い機では、新たに「グラスディッシュウォッシャー」を導入した。従来は、1台の洗浄機で、皿、グラス、シルバー、パフェグラスなどを全て洗浄していた。今回、グラスディッシュウォッシャーに純水装置を取り付けることで、グラスに水垢が付着しにくくし、グラスを磨き上げる作業を削減した。シルバーのふきあげも不要となり、1日あたり、2.5時間の作業時間を削減する。

<グラスディッシュウォッシャー>
グラスディッシュウォッシャー

「ロイヤルホスト光が丘IMA店」は、ロイヤルホストが目指す地域に愛されるレストランとして、時代の変化に合わせた新たな施策を取り入れた店舗となる。店内はシンプルモダンをテーマとしたシックなデザインを採用している。

<半個室席>
半個室席

新たに、半個室席も用意しプライベート空間も確保できるダイニングを実現した。さらにテーブル上のタブレットから注文できるセルフオーダーシステムを導入し、お客の利用シーンにあわせて自由に食事を楽しめる空間を提供する。

<レジ前では冷凍食品のロイヤルデリを販売>
ロイヤルデリ

<レジ前では食器などの物販も実施>
物販

■ロイヤルホスト光が丘IMA店
所在地:東京都練馬区光が丘2ー10ー1号東館2階
TEL:03-5998-7017
客席数:102席
店舗面積:352.25m2
営業時間:8時~23時(L.O.22時30分)

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