J.フロント/3~8月、EC強化・宅配サブスク開始などで増収増益
2023年10月10日 18:14 / 決算
J・フロントリテイリングが10月10日に発表した2024年2月期第2四半期決算によると、売上収益1916億3400万円(前年同期比13.3%増)、営業利益196億8400万円(48.7%増)、税引前利益188億400万円(53.8%増)、親会社に帰属する当期利益129億円(27.0%増)となった。
中期経営計画の最終年度となる2023年度は、回復基調にある国内消費やインバウンド需要を着実に捉え、「早期の収益力回復」を図るため、各事業において重点戦略・施策の推進にスピードを上げて取り組んでいる。
具体的には、「リアル×デジタル戦略」に基づき、百貨店事業やSC事業において基幹店舗を中心に、リアル店舗の魅力化に向けた戦略投資を推進したほか、オンラインビジネス強化の取り組みとして、ファッションサブスクリプション「アナザーアドレス」でのサービス拡充に加え、冷凍グルメ宅配のサブスクリプションサービス「ラクリッチ」をスタートさせた。
「プライムライフ戦略」では、顧客支持の高い商品カテゴリーのさらなる強化とともに、百貨店の品ぞろえを越えた新たなコンテンツの開発、また次世代顧客の育成など顧客基盤の拡大に取り組んだ。
「デベロッパー戦略」では、3月から始動した新たな事業推進体制の下、グループ全体最適、保有資産の有効活用の観点から、当社が基盤を有する7都市の重点エリアを中心に中長期の開発計画を策定、推進している。
CVC(コーポレートベンチャーキャピタル)ファンドにおいて6社に出資したほか、クオンに出資し、同社との協業により、コミュニティを通じた顧客との新たな関係構築等の検討をスタートさせた。
通期は、売上収益4055億円(12.7%増)、営業利益400億円(109.9%増)、税引前利益385億円(128.2%増)、親会社に帰属する当期利益270億円(89.6%増)を見込んでいる。
■J.フロントの関連記事
J.フロント/PLAZAを譲渡、売却益は7億円計上見込み
流通ニュースでは小売・流通業界に特化した
B2B専門のニュースを平日毎朝メール配信しています。