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イズミ/3月~8月、「ゆめタウン」など大型施設好調で営業収益4.1%増

2023年10月10日 17:58 / 決算

イズミが10月10日に発表した2024年2月期第2四半期決算によると、営業収益2333億2000万円(前年同期比4.1%増)、営業利益155億1800万円(1.1%減)、経常利益158億1200万円(0.6%減)、親会社に帰属する当期利益104億6000万円(1.6%減)となった。

主力の小売事業の営業収益は営業収益は2249億7100万円(前年同期比4.1%増)、営業利益は125億2400万円(5.7%減)。

商品面では、昨年9月にアダストリアと協業して立ち上げた衣料品のオリジナルブランド「SHUCA(シュカ)」で、4月より夏の新商品を続々と投入している。

店舗面では、6月には旧「ゆめタウン祇園」の建て替えにより「ゆめテラス祇園(広島市安佐南区)」の2階食品館を先行オープン(無印良品やフードコートなどを展開する3階フロアは2023年秋オープン予定)。「『日々の豊かさ、憩い、集い』を生み出せる地域の人々にとって誇らしい場所」をコンセプトに、日々の生活を支え、利便性を重視し、地域とのつながりを大切にする店舗を目指す。

7月には大型商業施設「ゆめタウン飯塚(福岡県飯塚市)」をオープン。コンセプトを「待ち遠しいMIRAIを創ろう」とし、地域の人々が集う吹き抜けをはじめ、各フロアの特性に合わせたユニバーサルデザイン、飯塚市初のシネマコンプレックスや最新のデジタル技術を取り入れた次世代型テーマパークを導入した。

既存店では、大型商業施設「ゆめタウン」をはじめ、各業態それぞれへの来店頻度の増加とともに販売動向は好調に推移している。

夏場に入り、「5類」移行に伴う人流回復とともに好天にも恵まれ、直営衣料品やテナントのアパレル専門店、生活雑貨では日焼け止めなどのシーズン化粧品などが大幅に伸長。夏祭りや花火大会などのイベント参加への需要が強まったことで浴衣や水着なども好調に推移している。

お盆期間には、台風の影響を受けたものの、都市部からの帰省客の活発な動向により大型商業施設「ゆめタウン」への来店が増加し、お土産品、寿司・オードブル、フードコート・レストラン街などを中心に利用が増え、消費行動の変化に即対応した品揃え・サービス提供態勢に大きく舵を切った施策が増収に寄与した。

これらの結果、既存店売上高(テナント専門店を含む)は前年同期比で5.2%増(「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号)等適用前の数値)、同様にテナント専門店を除く直営ベースでは4.1%増(同)となっている。

コスト面では、仕入れ条件を見直すとともに、商品ロス管理を徹底することで売上原価の低減に努めた。高止まりする電力料金などの費用低減を図るべく、全社的取り組みとして電力使用量の削減を図る一方で、新規出店並びに、消費の回復局面入りにより投資効果を得やすくなったことを念頭に既存店のリニューアル投資を強力に推進してきた。

小売周辺事業の営業収益は217億9100万円(7.9%増)、営業利益は27億5700万円(27.7%増)。

電子マネー「ゆめか」の累計発行枚数は1003万枚となり、グループにおける顧客とタッチポイントとしての基盤をより強固にしたが、前期に行ったこれらへの投資により減価償却費が増加したことなどで減益となっている。

施設管理事業のイズミテクノは、同社が指定管理業務を受託する公共施設等の稼働状況、イベント開催等による集客状況が前年同期に対して、それぞれプラスに転じたことで増収増益。

飲食事業のイズミ・フード・サービスでは、社会・経済活動の正常化が一段と進展し、営業収益はコロナ前を上回った。主力業態のミスタードーナツ及びサーティワンアイスクリームなどでの販売が引き続き伸長するとともに、主力直営業態の「お好み一番地」が回復途上ではあるものの大きな増益要因となった。

通期は、営業収益4766億円(3.6%増)、営業利益310億円(7.9%減)、経常利益310億円(9.9%減)、親会社に帰属する当期利益191億円(17.6%減)を見込んでいる。

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