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良品計画/9~11月は価格改定で営業総利益改善、大幅な増益に

2024年01月12日 11:30 / 決算

良品計画が1月12日に発表した2024年8月期第1四半期決算によると、営業収益1629億1300万円(前年同期比19.0%増)、営業利益138億8200万円(176.4%増)、経常利益142億8800万円(161.6%増)、親会社に帰属する当期利益98億100万円(151.6%増)となった。

<良品計画>

営業収益は、新規出店に伴う店舗数の増加、および国内外の既存店売上が堅調に推移したことで、増収となった。国内の価格改定に伴い、営業総利益率の改善が進み、営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する四半期純利益はいずれも大幅な増益となった。

また、第1四半期末における無印良品(ライセンスドストアを含む)の店舗数は国内外計1230店舗(国内587店舗、海外643店舗)となり、前期末に比べ42店舗増加した。国内では、郊外の生活圏への出店を中心に28店舗を出店したほか、東西の旗艦店である「無印良品 銀座」、「無印良品 グランフロント大阪」を全面改装するとともに、「無印良品 新宿靖国通り」を衣服特化店としてリニューアルオープンした。海外では、中国大陸、香港、タイ、マレーシア等に20店舗を出店した。

国内事業における当第1四半期連結累計期間の営業収益は976億7100万円(19.4%増)、セグメント利益は99億7700万円(146.4%増)と、増収増益となった。営業収益は、会員向けセール「無印良品週間」(2023年10月27日~11月6日)の効果に加え、生活圏への出店強化が寄与し、増収となった。また、2023年1月から2月にかけて実施した一部商品の価格改定に伴い、営業総利益率の改善が進み、大幅な増益となった。

東アジア事業における第1四半期連結累計期間の営業収益は464億7800万円(19.2%増)、セグメント利益は84億9900万円(39.7%増)と、増収増益だった。中国大陸では、前年同時期においてロックダウンに伴う店舗休業等による影響があったことから、営業収益は増収となった。値下げの抑制や現地開発商品の展開強化に伴い、営業総利益率が改善し、増益となった。そのほか、台湾、香港、韓国も増収増益となった。

東南アジア・オセアニア事業における第1四半期連結累計期間の営業収益は85億7500万円(17.9%増)、セグメント利益は8億900万円(10.9%減)と、増収減益となった。営業収益は、タイ、マレーシア、ベトナムに出店するなど、新規出店に伴う店舗数の増加により、増収となった。シンガポールでは収益が伸び悩み、セグメント利益は前年実績を下回った。

欧米事業における第1四半期連結累計期間の営業収益は101億8700万円(14.5%増)、セグメント利益は11億5200万円(195.5%増)と、増収増益だった。北米では、店舗運営力の向上、経営体制の強化に努めたほか、欧州においては、経営資源を集中させるため、不採算店舗を閉鎖するなど、収益基盤の強化を進めた。

通期は、営業収益6400億円(10.1%増)、営業利益480億円(44.9%増)、経常利益460億円(27.2%増)、親会社に帰属する当期利益330億円(49.6%増)を見込んでいる。

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