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ドトール・日レスHD/3~11月増収増益、メニュー拡充に各種販促強化

2024年01月12日 16:56 / 決算

ドトール・日レスホールディングスが1月12日に発表した2024年2月期第3四半期決算によると、売上高1062億3400万円(前年同期比12.5%増)、営業利益57億6200万円(181.7%増)、経常利益60億6300万円(143.3%増)、親会社に帰属する当期利益49億7200万円(68.2%増)となった。

新規出店については、「外食業界におけるエクセレント・リーディングカンパニー」の地位確立を目指し、立地を厳選してグループ全体で56店舗(直営店35店舗、加盟店19店舗、海外2店舗)をオープンしている。

既存事業では、各業態別での新商品の導入やリニューアルをはじめ、テークアウトメニューや売店商品の拡充、卸売事業の拡大など、コロナ禍に取組んだ活動を継続するとともに、キャッシュレス・キャンペーンをはじめとする、さまざまな販促活動を強化。季節ごとの商品を中心に、付加価値の高いメニューを随時導入することで顧客単価を上げ、売上の回復に努めた。

結果、経常利益は、コロナ前の経営数値への改善には至っていないものの、売上高は、顧客単価の上昇に伴い改善傾向が明確化し、コロナ前を超える水準にまで回復しているという。

日本レストランシステムグループにおける売上高は373億1100万円(13.3%増)、セグメント利益は20億200万円(302.3%増)。

「星乃珈琲店」や「洋麺屋五右衛門」などの主力ブランドを中心に22店舗を新規出店するなど店舗網の拡大に努め、一部のロードサイドの「星乃珈琲店」では、既存建物の一部分を改装して「コッペ田島」をオープンした結果、顧客数が増加。業態変更も積極的に進め、「牛たん焼き仙台辺見」「蕎麦いまゐ」などの既存ブランドで新スタートした。

なお、「星乃珈琲店」の店舗数は、2023年11月末時点で、国内275店舗となり、うち加盟店は35店舗となっている。

ドトールコーヒーグループにおける売上高は637億8500万円(前年同期比12.4%増)、セグメント利益は30億1400万円(256.1%増)。

店舗では、コロナ禍に対応したテークアウト施策や売店商品の拡大を継続しながら、季節ごとの商品など高付加価値メニューを随時導入し、顧客単価を上げることで売上を回復した。4種類のポイントプログラムで、客数の回復を目指すキャッシュレス・キャンペーン施策を継続して打つことで、新規顧客・リピーターを確保。維持管理コスト削減も続けた。

卸売事業では、コンビニやスーパー向けチルド飲料で、プライベートブランド・ナショナルブランドともに商品展開の幅を拡大。ドリップコーヒーやインスタントコーヒーなど、通信販売や量販店での販売を増やし、新たな商品の開発・販売を展開することで販売強化に努め、引き続き業容拡大に邁進している。

現状、利益面がコロナ前の業績に届いてはいないものの、売上高はコロナ前を超えて確実に伸長しており、今後、客数増加に対する施策を講じることで、さらなる回復を図っていく。

通期は、売上高1387億1800万円(9.3%増)、営業利益72億8200万円(145.3%増)、経常利益74億4500万円(114.8%増)、親会社に帰属する当期利益53億9900万円(57.5%増)を見込んでいる。

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