ドトール・日レスHD/3~8月増収増益、キャッシュレス施策継続で客数回復へ
2023年10月16日 16:38 / 決算
- 関連キーワード
- ドトール・日レスホールディングス
ドトール・日レスHDが10月13日に発表した2024年2月期第2四半期決算によると、売上高709億6100万円(前年同期比14.2%増)、営業利益40億6100万円(175.4%増)、経常利益42億8300万円(129.2%増)、親会社に帰属する当期利益36億3500万円(43.8%増)となった。
既存事業では、店舗での新商品導入をはじめ、テークアウトメニューや売店商品の拡充、卸売事業の拡大など、コロナ禍での取組を継続するとともに、新規出店を強化した。加えて、ドトールコーヒーグループ店舗で4種類のポイントプログラムを導入し、キャッシュレス・キャンペーンを開催するなど客数の回復に向けた取組を強化している。さらに、物流や購買の見直しを図り、業務の効率化を推進し、徹底した管理コストの削減など基盤強化に努めた。
日本レストランシステムグループにおける売上高は249億8000万円(14.4%増)、セグメント利益は13億6500万円(260.8%増)。
新規出店については、「星乃珈琲店」や「洋麺屋五右衛門」などの主力ブランドを中心に15店舗を新規出店するなど店舗網の拡大に努め、一部のロードサイドの「星乃珈琲店」では、既存建物の一部分を改装し「コッペ田島」ブランドをオープンした結果、より多くの顧客を迎えることができた。
業態変更も積極的に進め「牛たん焼き仙台辺見」を初めとした既存ブランドでスタート。なお、「星乃珈琲店」の店舗数は、2023年8月末時点で国内では273店舗となり、うち加盟店は34店舗となっている。
商品戦略については、引き続き、季節に合わせたメニュー開発のマーケティング力強化に努め、商品力を高めた。多ブランド展開における効率化を考慮した商品開発によって、徹底した原価管理を行っているという。
ドトールコーヒーグループにおける売上高は425億800万円(14.2%増)、セグメント利益は21億9700万円(231.3%増)。
店舗では、コロナ禍に対応したテークアウト施策や売店商品の拡大を継続しながら、季節ごとの商品など付加価値の高いメニューを随時導入し、顧客単価を上げることで売上回復に努めた。4種類のポイントプログラムを導入し、客数の回復を目指したキャッシュレス・キャンペーン施策を継続して打つことで、新規顧客の獲得やリピーター確保に努めている。
一方、原材料や人件費、物流費などのコストアップに対し、昨年来取り組んでいる維持管理コスト削減を継続することで、着実に利益を積み上げる体制を整えた。
卸売事業では、コンビニやスーパー向けチルド飲料において、PB・NBともに、商品展開の幅を広げることで、売上高を拡大。ドリップコーヒーやインスタントコーヒーなど、通販・量販店での拡販、新商品開発などによって、引き続き業容拡大にまい進している。
現状、利益面はコロナ前の業績に届いてはいないが、売上高はコロナ前を超え、確実に伸長しており、今後さまざまな施策を講じることで、さらなる回復を図っていく。
通期は、売上高1387億1800万円(9.3%増)、営業利益72億8200万円(145.3%増)、経常利益74億4500万円(114.8%増)、親会社に帰属する当期利益53億9900万円(57.5%増)を見込んでいる。
■ドトール・日レスHDの関連記事
ドトール・日レスHD/3~5月売上高15.2%増、コロナ5類移行で業績回復
決算 最新記事
一覧最新ニュース
一覧-
- ユニクロ/4月既存店売上高18.9%増、気温高く夏物好調
- 05月02日
-
- コメリ/5月1日から414品目を値下げ
- 05月02日
-
- ZOZO/3月期、セール拡大・コスメ強化などで増収増益
- 05月02日
-
- 日本調剤/3月期はインフルエンザの流行などで増収増益
- 05月02日
-
- 賃上げ2024/ゲンキー正社員平均5%アップ
- 04月26日
-
- 大戸屋/「そよら横浜高田」に新店舗オープン
- 04月26日
-
- イオン九州/長崎県の医療介護施設に無人店舗5/1オープン
- 04月26日
-
- 吉野家HD/ラーメン店向けめん・スープ製造の宝産業を買収
- 04月26日