クリエイト・レストランツ 決算/3~8月増収増益、外食活発化・インバウンド増加

2024年10月11日 17:32 / 決算

クリエイト・レストランツホールディングスが10月11日に発表した2025年2月期第2四半期(中間期)決算によると、売上収益764億6700万円(前年同期比4.8%増)、営業利益48億4700万円(16.5%増)、税引前利益44億2100万円(12.6%増)、親会社に帰属する当期利益31億9200万円(5.1%増)となった。

猛暑、台風並びに局地的豪雨といった天候不順の影響はあったが、インバウンド需要の増加や実質賃金のプラス転換を背景とした消費者の「メリハリ外食」活発化により増収となる。国内では、首都圏・都心部を中心に居酒屋需要が堅調である一方、海外カテゴリーは、円安影響を除外した外貨建てベースで実質的に減収減益となった。北米でインフレ疲れの影響を受けたという。

各事業領域におけるナレッジ集約による専門性の強化および人財交流の促進を目的に、6月1日付けでダイニング事業領域のLG&EWをクリエイト・ダイニングに吸収合併している。さらにコントラクト事業領域では、9月1日付けで、KRフードサービスのコントラクト事業をクリエイト・レストランツに分割承継した。人財配置の効率化を含め、コントラクト事業のさらなる発展を目指す。

成長戦略の柱の1つである「アフターコロナを見据えたポートフォリオの見直し」の取組として、米国で「ワイルドフラワー」ブランドを展開するベーカリーレストラン事業をWildflower Bread Company LLCから9月3日付けで譲り受けた。

加えて、北海道札幌を代表するラーメン店「えびそば一幻」を運営する一幻フードカンパニーを10月1日付けで連結子会社にしている。

そのほか、人的資本への投資にも注力した。社員昇給ファンドの拡大や外国人採用の強化を引き続き進めているとともに、雇用年齢の引き上げや、新たにキャリア複線化としてエキスパート職を導入するなど、多様な人財が多様な働き方を実現できる環境整備に取り組んでいる。

新規出店に関しては、「わくわく」するような新業態・コンセプト開発を担う専門組織「クリエイト・ブランド・ラボ」による、新業態のニューアメリカンダイニング「GOTTA」をオープン。このほか、しゃぶしゃぶ食べ放題「しゃぶ菜」や「MACCHA HOUSE 抹茶館」、海鮮居酒屋「磯丸水産」、大衆酒場「五の五」といったコアブランドを中心に出店した。

また、ゴルフ場内レストランやJA全農とのコラボによる業務受託店舗も積極的に出店している。

結果、グループ全体では16店舗の新規出店、8店舗の業態変更、契約満了を中心に20店舗の退店を実施し、期末における業務受託店舗などを含む連結店舗数は1105店舗となった。

通期は、グループ入りした「Wildflower」および「えびそば一幻」の下期連結を考慮し、売上収益のみ上方修正した。足元の進捗は概ね順調だが、新規グループイン事業のPMIコスト(システム関連等)を勘案し、各段階利益は据え置きにしたという。

売上収益は30億円増の1560億円(7.0%増)、営業利益93億円(31.4%増)、税引前利益87億円(31.2%増)、親会社に帰属する当期利益61億円(21.0%増)を見込んでいる。

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