オンワード 決算/3~8月、国内事業は利益率低下も海外好調で増収増益

2024年10月11日 14:44 / 決算

オンワードホールディングスが10月3日に発表した2025年2月期第2四半期決算は、売上高951億200万円(前年同期比5.2%増)、営業利益52億5500万円(4.6%増)、経常利益52億1300万円(18.1%増)、親会社株主に帰属する中間純利益41億800万円(43.5%増)となった。

国内事業は、中核事業会社のオンワード樫山において、「クリック&トライ」サービスを導入したOMO型店舗の全国での展開拡大や、気候変動に対応した機能性商品の開発に積極的に取り組んだ結果、基幹ブランドである「23区」「五大陸」や、新規ブランドである「UNFILO」の売上が好調に推移した。

「KASHIYAMA」を展開するオンワードパーソナルスタイルでは、デジタル広告によるプロモーション施策が引き続き奏功し、客数や客単価が向上した結果、売上高が大幅に増加した。チャコットでは、「チャコット・コスメティクス」にて新規開発商品の「プレストパウダー」が売上高を牽引した。

また、商品在庫水準の適正化を計画的に進めた結果、売上総利益率は低下したが、ブランド複合店の拡大による店舗運営の効率化の推進などにより売上高販管費率は低下した。その結果、国内事業の業績は増収減益となった。

海外事業は、アジア地域では、大連工場の稼働率が向上したことにより、売上高が拡大した。アメリカ地域では、トラディショナルブランドであるJ.PRESS事業のEコマース売上が伸長した。また、ヨーロッパ地域では、英国ロンドン発祥のコンテンポラリーブランドであるジョゼフ事業が好調に推移した。そのの結果、海外事業の業績は売上高、利益ともに大幅に改善した。

通期は、売上高2100億円(10.7%増)、営業利益125億円(11.0%増)、経常利益122億円(20.5%増)、親会社株主に帰属する当期純利益82億5000万円(24.8%増)の見通し。

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