チヨダ 決算/3~8月、主力PBでヒット商品発売などで増収増益

2024年10月15日 17:43 / 決算

チヨダが10月11日に発表した2025年2月期第2四半期決算は、売上高488億5400万円(前年同期比1.6%増)、営業利益16億1400万円(74.1%増)、経常利益18億2900万円(70.8%増)、親会社株主に帰属する中間純利益15億8800万円(8.8%減)となった。

靴事業の売上高は422億9200万円(5.9%増)、営業利益は21億1700万円(61.0%増)だった。中期経営計画を策定し「Change(チェンジ)」と言う基本方針のもと、さらなる成長に向け、「プライベートブランド商品の拡大」「店舗・業態別戦略」「デジタル販促強化とOMOの更なる推進」「販売チャネルの拡大」「業務効率の改善」「サステナビリティ経営の実践」をはじめとした、様々な施策に取り組み、靴専門店としてのサービス向上に努めた。

商品面では、主力プライベートブランド「セダークレスト」の、手を使わずに立ったまま履ける「スパットシューズ」が、発売開始から2年半で累計販売数100万足を超えるほどの大ヒット商品へと成長した。ジュニアシリーズやサンダルシリーズ、安全靴シリーズなど、新たなラインナップを次々と発売し、また、テレビCMや雑誌タイアップのほか、SNS、動画配信等のデジタルマーケティングを組み合わせた販促により客層を広げることに成功し、さらに、一度購入した人が利便性の高さからリピートすることで大ヒットへとつながった。

ほかにも、プライベートブランド「フワラク」からは、ニット素材を使用し、ソフトかつ快適性を重視した「極ラクパンプス(リラックスシリーズ)」や、足の形状を記憶する中敷きと、美脚効果を意識したシルエットの「ウェッジスニーカー(スポーツシリーズ)」等、消費者の利便性を追求した、靴専門店ならではの商品を多数発売した。

販売促進では、「スパットシューズ」や「フワラク」のテレビCMを全国放映し、WEBサイトやSNSを活用して商品認知度を高めることで、新規顧客の獲得に努めた。また、WEB広告を活用して自社ECサイトへの流入を図るなど、デジタル販促を活用したマーケティング活動を推進し、集客力を向上させた。さらに、自社アプリ会員への入会促進を強化するとともに、自社アプリ会員向けのポイント増量キャンペーンを実施するなど、既存顧客へのメリットを高め、再来店を促進した。

出退店は、5店舗を出店、13店舗を閉店し、期末店舗数は878店舗(8店舗減)だった。経費は、人事効率の改善や管理費の抑制を行ったが、賃金上昇やインフレ等の影響により増加が避けられない項目があり、販売費・一般管理費は2.6%増となった。

通期は、売上高952億5000万円(2.1%増)、営業利益12億5000万円(16.7%増)、経常利益16億円(8.5%増)、親会社株主に帰属する当期純利益14億円(24.4%減)の見通し。

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