TSI 決算/3~8月は、収益構造改革推進も営業損失2億円

2024年10月15日 13:25 / 決算

TSIホールディングスが10月11日に発表した2025年2月期第2四半期決算は、売上高752億3000万円(前年同期比2.7%増)、営業損失2億2100万円(前期は5億3200万円の営業利益)、経常損失1億6700万円(前期は16億800万円の経常利益)、親会社株主に帰属する中間純損失7億9100万円(前期は14億7200万円の中間純利益)となった。

アパレル関連事業の売上高は、723億1600万円(2.3%増)となった。今期は夏物商材が好調に推移した。ゴルフ関連事業を中心にEC等でのセールによる在庫消化を促進する一方、中期経営計画に基づく政策として、一部ブランドでの上代価格の見直しや盛夏商材の定価販売強化といったMDやセール施策の見直しを行い、収益力の向上に努めた。

インバウンド需要は引き続き好調で、ストリートブランドの「ステューシー」、ロンドンのコレクションブランド「マーガレット・ハウエル」、アウトドアブランド「アンドワンダー」など、海外で知名度のあるブランドが堅調に推移した。

また、セレクトショップの「ナノ・ユニバース」や「ロイヤルフラッシュ」、ミリタリーファッションの「アヴィレックス」、レザーファッションブランドの「ショット」、さらにレディースブランドの「アドーア」や「カデュネ」も、それぞれの特色を活かした商品展開を行い、市場ニーズに応えることで売上増に貢献したという。

原材料の調達先や商品の仕入先の集約によるスケールメリットの追求、商品価格の設定やセール施策の見直しによる利益率の向上、店舗の統廃合と大型化による戦略的な店舗と人員の再配置、ブランド毎に分散しているECサイトの集約による運営コストの効率化や本部における人員体制の見直しなどにより、収益構造の改革を目指した。

また、ブランドポートフォリオの見直しによる成長性・収益性の高い強化ブランドへの集中投資、成長が見込める市場セグメントへの新規参入とM&Aによる事業展開・既存ブランドの拡大、店舗、ECの集約によるブランド間送客や顧客への提案力の向上を目指したCRMの強化など、成長戦略への投資を図った。

一方、グループは、関心が高まっているサスティナブル領域における改革により一層の注力をすることとし、素材の見直しや製造工程の再検討などを通じて、グループの提供する商品の新たな価値を再認識してもらう努力を続けた。今後も、グループ各社の店頭売上確保とECによる販売を強化するとともに、引続き商品の仕入を厳しく見極めて適正基準まで抑えることによる、過剰在庫と原価の抑制などの措置を徹底するとしている。

通期は、売上高1600億円(3.0%増)、営業利益20億円(13.6%増)、経常利益25億円(33.5%減)、親会社株主に帰属する当期純利益40億円(17.5%減)の見通し。

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