メルカリ 決算/7~9月は、国内堅調も米国苦戦で増収減益
2024年11月06日 14:27 / 決算
メルカリが11月5日に発表した2025年6月期第1四半期決算によると、売上収益449億2400万円(前年同期比1.5%増)、コア営業利益40億9800万円(13.1%減)、営業利益43億4700万円(2.9%減)、親会社の所有者に帰属する四半期利益29億3300万円(4.4%増)となった。
Marketplaceでは、CtoCにおける安定成長に加え、高成長領域である越境取引やBtoC、「メルカリ ハロ」の高い成長を目指した。
高成長領域が順調に伸長した一方で、CtoCにおけるプロダクトアップデートによる成果が限定的であることにより、Marketplaceの流通取引総額は、前年同期比5%増の2576億円、調整後コア営業利益率は「メルカリ ハロ」への投資を含め37%となった。2024年3月に開始した「メルカリ ハロ」の登録ユーザ数は800万人を突破し、パートナー拠点数が全国12万店舗に達するなど、順調に拡大した。
Fintechでは、継続的な「増益」フェーズへ移行し、コア営業利益は4億1400万円だった。
収益化の柱となるCreditサービスの成長がけん引し、債権残高は2000億円に伸長する中、独自のAI与信を活かした厳格な与信コントロール等により債権回収率は99.22%と高い水準を維持し、健全な成長を実現した。
好調なCreditを強化すべく、分割払いを開始するなど、利用拡大に向けた取り組みを推進した。以上の結果、Japan Regionの第1四半期の業績は、売上収益341億2300万円(7.2%増)、セグメント利益70億7400万円(4.6%減)となった。
米国では、成長軌道への復帰を目指し取り組んでいる手数料モデルの変更において期待していた効果が得られず、また、継続的なインフレ等による外部環境の影響もあり、「Mercari」の流通取引総額は16%減の1億9300万米ドル(289億円。月次平均為替レート換算での積み上げ)、売上収益は93億8000万円(15.3%減)、セグメント損失は8億5700万円(前期はセグメント損失6億9900万円)だった。
通期は、売上収益2000億円~2100億円、コア営業利益220億円~250億円の見通し。
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